スポーツのあなぐら

主に野球のデータ、ドラフトについて書いていくブログ。更新頻度は気まぐれ

2020年プロ野球ドラフト会議寸評

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1位入札

2020年1位指名

最初の入札では大学生2人が4チームずつの競合。
早川は最近誰かしらを当てているチームの競合だったが、
佐藤は11連敗から1勝後また3連敗中のオリックス
連敗そのものは3だが大競合では8連敗中の阪神
ここ3年間で6連敗を喫しているソフトバンク
現在9連敗、ここ4年間で8連敗中の巨人の対決となり
阪神矢野監督がくじを引き当てた。
外れ競合はまたしてもロッテが勝利。
これで外れ抽選では95年澤井良輔から7連勝だ。

 

オリックス

補強ポイントはこちらを参照してください。

Bs野手年代表

Bs投手年代表

佐藤の抽選を外した後は1位から三連続で高校生。
全体でも野手をかなり獲ってきたが
支配下は全て高校生なので
このあと2、3年での打線の強化は難しくなった。
高校生の大量指名もさることながら
それ以上に驚かされたのが28歳の阿部。
入団する場合、右の先発のなかでは
先発転向した増井に次ぐ年齢ということになる。

 

東京ヤクルト

補強ポイントはこちらを参照してください。

S野手年代表

S投手年代表

1位抽選は連続で外したものの
支配下野手は捕手・内野手・外野手1人ずつ、
大学生多めのなかに高校生を加えていく
いわゆるバランス型のドラフトとなった。
元山、並木は年代表でもちょうど空いているポイントでの指名。
投手は即戦力と言えるかどうかはかなり微妙なうえ
木澤は怪我の多い選手でもあり、
いささか不安要素が強い。

 

北海道日本ハム

補強ポイントはこちらを参照してください。

F野手年代表

F投手年代表

他の地域よりも輩出選手が限られているため
地元枠の指名があまりなかった日本ハムだが
今年は支配下指名の半数が地元枠。
野手は指名が多いうえに
高校生が2年連続で1人だけ。
高卒野手の育成がいまいちうまくいってない様子と
新球場移転に照準を合わせた戦略が見てとれる。
あとは主力のFA移籍も見越しているのか。
社会人野手の支配下指名は金子洋平以来14年ぶり、
独立リーグを含めても荒張裕司以来11年ぶりである。
有原の移籍に対しては現有戦力の底上げを重視するようだ。

 

広島東洋

補強ポイントはこちらを参照してください。

C野手年代表

C投手年代表

1位から3位まで大卒・社会人投手で固めてきた広島。
5年ぶりに社会人投手を指名、
それも栗林を1位入札してきたところからも
投手が非常に危機的な状態にあることがうかがえる。
この後の各採点で
「野手が少なすぎ」「監督の延命」と叩かれる光景が目に浮かぶが、
その最大の理由は
「高卒野手を大量指名して二軍の枠が空いてない」ことにあるので
そういった的外れな批判は無視するに限る。
唯一の支配下指名野手である矢野は
田中広、菊池涼の代替候補が
曽根、桒原、小園、羽月だけでは不安だったのだろう。

 

東北楽天

補強ポイントはこちらを参照してください。

E野手年代表

E投手年代表

特に後半になって
年齢がそこそこ高い投手陣の崩壊が深刻化したこと、
野手に20代中盤の選手が多いことを反映してか
大学生と社会人投手中心のドラフトになった。
昨年と違い
ある程度のイニングを投げた選手の指名が多い。
契約が成立すればの話ではあるが、
入江指名は
西巻賢二の戦力外が
ある程度お互い納得してのものだったことを証明している。

 

横浜DeNA

補強ポイントはこちらを参照してください。

By野手年代表

By投手年代表

1位入札が入江でおそらくは
「逃げた」と散々叩かれたと思うが、
2位で1位入札の声も挙がっていた牧を獲れたので
少しは批判も薄れただろうか。
牧と伊藤裕でセカンドとサードの世代交代を果たせれば
小深田も余裕をもって育成できるが
数年後にどうなっているか。
今年の投手はかなり若さを求めた指名。
入江と池谷に即戦力の期待をかけないといけない現状が
将来的には不安材料である。
毎年1人以上獲っているけど
皆一定のところで伸びが止まて使えない高卒投手も
何とか壊さず戦力にしたい。

 

埼玉西武

補強ポイントはこちらを参照してください。

L野手年代表

L投手年代表

早川以外は最初から野手重視の予定だったのか
野手偏重と言っていいドラフトになった。
特に大学生サード2人の指名がかなり異質。
身体能力的にタイシンガーは外野コンバートできそうだが
そうすると今度は外野3人。
二軍で使う場所をどう確保するのか。
ずっと弱点になっている投手は、
少なくとも来年中の大幅な一・二軍増強は見込みづらい。
佐々木と大曲がそれなりに使えれば少しはましになるが、
片方だけだとどうしてもそちらを酷使することになる。

 

阪神

補強ポイントはこちらを参照してください。

T野手年代表

T投手年代表

昨年が高校生偏重指名になった今年の阪神
大卒・社会人偏重指名を敢行。
2年間のトータルでバランスをとる形になった。
年代表で見ると22歳前後の野手はがら空きの状態なので
現実的なポイントとしても合っている。
投手は即戦力というより今後の伸びや回復次第のところが強く
良い悪いは別として
これはこれで阪神らしい。
今回の指名で最も気がかりなのは大山。
ただでさえ少しでも不調だと
「外せ」「落とせ」の合唱を始める風潮が強いのに
佐藤輝という「サードと強打者の代替要員」が加入したため
この流れがさらに大きく加速するのは間違いない。
過剰な外部のプレッシャーで
どちらも潰れるようなことにならなければいいが。

 

千葉ロッテ

補強ポイントはこちらを参照してください。

M野手年代表

M投手年代表

公言していた地元枠早川の抽選は外したものの
外れでは鈴木の抽選を当て、
内野手と外野手、大学生と高校生をばらけさせた
いわゆるバランス型の指名をしてきた。
守備型ショートである小川は
現状だと福田光、茶谷、西巻のショート守備に
問題があると感じているのか。
外野はポジションが異なるが
藤原の一軍起用が前提になっているようにも見える。
リリーフの世代交代に向けたドラフトは
来年以降にお預け。

 

中日

補強ポイントはこちらを参照してください。

D野手年代表

D投手年代表

今年も高校生、それも高卒投手偏重の指名になった。
高卒投手の伸び悩みと故障者が続出しているなかで
この大量指名は
危険度がかなり増しているように見える。
特に加藤、福島、上田、松木平を育てられる公算はついているのか。
野手は石垣、根尾、石川昂の誰か、
または3人をとっかえひっかえ一軍に上げないと
土田を使う場所がない。
今は石垣が一軍控え要員になっているが来年はどうする。

 

福岡ソフトバンク

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H野手年代表

H投手年代表

サード佐藤の抽選を外すと次はサードの井上。
上から4人を高校生野手で固める極端な指名をしてきた。
間違いなく評論家からは絶賛されると思うが、
問題はやはりどこで使うか。
獲得した選手のうち
1年目から二軍で使える選手がある程度いないと
ただただ三軍の枠が圧迫されるだけになる。
あるいは三軍の選手を軒並み戦力外にするつもりなのか。
というか育成選手は大量解雇しないと
選手数がやみくもに増えるだけじゃなく
三軍で鍛えるための枠も全く足りていない。

 

読売

補強ポイントはこちらを参照してください。

G野手年代表

G投手年代表

投手は支配下で大学生と社会人を獲ってきたが
即戦力にはまだ足りない選手とけが人がほとんどなので
彼らをどう育成していくか。
一方支配下の野手は高校生2人と大学生の萩原で
内外野の次の世代交代に間に合わせるのは難しい指名。
ところで支配下7人、育成12人の大量指名を
大絶賛する評論家も多いと思うが、
戦力外になる選手の数もこの人数分以上に出るわけで
巨人に在籍している選手は今戦々恐々としているところだろう。
22歳前後の若手もかなり危ない。