スポーツのあなぐら

主に野球のデータ、ドラフトについて書いていくブログ。更新頻度は気まぐれ

2022年東京ヤクルトスワローズ ドラフト補強ポイント

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①大物は育つがチーム全体の安定感に結びついていない
②緊急ではないがどのポジションも欲しい野手
③投手の「即戦力」と高校生狙いは変わらない

 

 

戦力・ドラフト傾向分析

過去10年の成績

S10年成績

2007年以降で
ピタゴラス勝率が.500以上になったのは
優勝した2015年と21年だけ。
打線の状態が良くても
それ以上の失点を重ねる年が多く
投打のバランスがなかなかかみ合わないが、
かみ合う年は投打がとことんかみ合い
リーグ優勝と日本一を手にしてきた。

 

過去10年のドラフト傾向

S10年1巡

2000年代はくじ運がかなり良かったが
2010年代はくじ運が悪くなり、
1位抽選では奥川を当てるまで9連敗。
しかし外れ1位以降になると
その運も平均レベルへ戻るうえに
山田哲人、村上など
大物を引き当て育てることにも成功している。
抽選を一度外した後は大学生が多くなるが
1位入札は高校生が多い。

S10年2・3巡

2位はほぼ大学生と社会人。
ただし一軍の弱点補強、
1位有力とされて残っていた選手、
将来を見たチームの補強ポイントなど
パターンは様々で、
ただ即戦力に飛びついたようには見えない。
逆に3位は高校生が多く
大卒と社会人でも将来性重視の指名が多い。

S10年指名人数

S10年主な戦力

ずっと投手不足が続いているチームゆえか
投手の指名が多い。
しかし数年活躍する投手の数が少なく、
特に即戦力の見極めと育成に
かなり苦戦している様子がうかがえる。
野手もこの10年で成功した選手の数は多くない。
優勝する年は
外国人、ベテラン、トレード、他球団出身選手らが
全てうまくはまっており、
大物の育成・輩出ができるかわりに
チーム全体の戦力をなかなか揃えられないのが
強さが安定しない理由という印象を受ける。

 

野手補強ポイント

野手についての基本的な考え方

まだプロ野球開幕前後なので
シーズン中盤以降とは少し考え方が異なる。
基本的な前提条件はこうだ。

  • 若手は全盛期(年代表オレンジ)に向かって少しずつ成長する
  • 全盛期の選手は同じぐらいの成績で推移するかゆるやかに衰える
  • 全盛期を過ぎた選手は特に守備がいつ大幅に下降してもおかしくない

若手・中堅の成長や主力の不調・衰えなどは
シーズンが始まってしばらく経たないとわからないので、
基本的には全員が
平均的に成長し平均的に衰えると想定したうえで
考えていくしかない。
夏の大会までの成長具合が中心になる高校生はともかく、
大学生と社会人は
プロ野球がまだシーズン序盤の5月の時点で
公式戦の半分を消化してしまうため、
補強ポイントに合わせたドラフト候補の整理を
ある程度は進めておかなければならない。
そしてシーズンが中盤・終盤にさしかかれば
ベテランの衰えかたや
若手・中堅の具体的な成長速度、ポジション適性なども見えてくる。
それらの経過によって
補強ポイントの誤差を調整していけばいいのだ。

 

補強ポイント

SF簡易年代表

単純に選手の数が少ないのは
ここ2年で並木、丸山を獲得した外野。
そのうち2人は40歳前後で 内野、キャッチャーにも
外野に入れる選手はあまりいないので、
外野手は今年も補強ポイントである。
ただ今年は大学生ではなく
高校生の可能性も高いか。
同じく支配下の数が少ないキャッチャーも
指名の可能性はある。
昨年小森を獲得したショートは
このままだと今年は獲らなくてもいいが、
小森がサードで多く使われるようになった場合は
ショートも補強ポイントになりうる。
そして小森が二遊間で
二軍のサードがあまり固定できない場合は
新たなサードの育成も考えていくことになるだろう。
このように見ると
野手は緊急性を要するほどのことにはなっていないが、
捕手、内野手、外野手のどれも
補強ポイントには入ってくる。

 

投手補強ポイント

投手についての基本的な考え方

野手と比べて
投手は年齢による成長・衰えのばらつきが激しく、
故障や不調などからくる戦力外も早い。
また近年は
個々のイニング、登板数を抑える代わりに
投手の調子を見極めた一・二軍の入れ替えが激しく、
一軍である程度使われる主力の数そのものは激増している。
そのため

  • 二軍以下で将来を見越して何年間も育成し続ける
  • より力のある選手を差し置いてでも、若い投手をただ一軍で使い続ける

このような戦術は以前にもましてとりづらい。
一軍で使える投手を増やしていくことが
どのチームでも最重要課題になる。

 

補強ポイント

SP簡易年代表

現在の投手陣を見ると
実は一軍の先発陣に
最近のドラフトで獲得した選手が少ない。
育成の早い成果はリリーフに集中していて、
奥川以外はかなり時間をかけた育成になっているのだ。
また昨年のドラフトでは
今年の即戦力になれそうな投手は
1人も獲得できなかった。
指名後しばらく経ってから故障が発覚した山下は
ただの結果論だが、
OP戦でアピールしたとはいえ
公式戦ではほとんど登板のなかった柴田は
多少なりとも覚悟はしていたはずである。
今年のドラフトも
投手は高校・大学・社会人問わず即戦力を狙いつつ
最低1人は高校生を獲る、
この手法は変えないだろう。
昨年の投手陣をうまく支えた
首脳陣による必死のやりくりも
一軍で最低限の力を出せる選手の数あってこそ。
30代に入った主力も増えているだけに
今年は即戦力の先発を何としても獲得したい。