スポーツのあなぐら

主に野球のデータ、ドラフトについて書いていくブログ。更新頻度は気まぐれ

2020埼玉西武ドラフト補強ポイント

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※成績、内容は10月18日終了時点

 

戦力分析

48-50-3④ 409④-455⑥

野手

平均得点4.05④ RC406⑤ SLG.381③ OBP.316⑥ OPS.697④ wOBA.308⑤ SB66④

L野手年代表

レッズへ移籍した秋山翔吾の穴を埋められなかったうえに
森、中村、外崎、源田が不調。
新加入のスパンジェンバーグと
ベテランの栗山、メヒアは調子がいいが
主力の若手・中堅がほぼ全員不調なのは
チームもファンも想定外だったろう。
外野では若い鈴木や川越なども使われたものの
なかなか結果が続かなかった。

L野手二軍

今年の打線の低迷に対しては
「野手の上位指名が少ないからだ」の批判が
大量に湧いてくると想定される。
昨年の時点で
この手の外部の人たちからの評価が高かった高木や愛斗は
二軍でも粗さがやけに目立っていた反面、
「打ち方が悪い」などと叩かれていた鈴木は
二軍平均より少し上程度でありながら粗さは克服しており、
実は彼らよりも早く一軍定着競争のスタートラインに立っていた。
高木も成長している様子は成績から見てとれる。
打撃の成長具合が横浜の細川成也と似ている印象だ。
さらに前半戦調子の悪かった愛斗も
粗さを克服しつつOPSが向上してきたため
一軍定着がいつになるかはわからないが
とりあえず外野の将来性には一定のめどが立ちつつある。
そこに割って入りたい西川は
今年の高木より粗さが残っているうえに、
高校時代の大怪我がまだ治ってるわけではないようで
ポジションが限定されるのが痛い。
それでも今あげた3人より外部の期待度が高く見えるのは
高校時代の知名度が影響しているのだろうか。

いずれにしても
秋山流出への対処としては
上位・下位指名に一切の関係はない。
単に5年前からの高校生指名では遅すぎただけだ。
2015、16年指名の高校生野手のうち
ここまで外野として最も実績を残したのは平沢大河で次がオコエ瑠偉
鈴木や愛斗はこの次には確実に入ってくる*1し、
吉田正尚などの大学生、社会人は
「西武は野手の上位指名が少ない」と批判する人には
「上位指名」と呼ばれないのだから。

 

投手

ERA4.33⑥ WHIP1.42⑥ FIP4.33⑥ K/BB:1.64⑥ K-BB:6.5%⑥ BABIP.293

L投手年代表

ライオンズの投手成績は昨年から三振が極端に少なく
奪三振率6.58はロッテの7.18を大きく下回っている*2
三振率の低さは二軍も同様でイースタン6位の6.73、
2年連続6点台は西武だけである。
だからと言って四球が少ないかといえばそんなこともなく、
先発・リリーフとも
三振が多ければ四球も多い、
四球が少なければ三振も少ない選手が目立つ。
一軍で昨年より内容が良くなったのは高橋光、森脇。
昨年酷使された平井は
去年とトータルのスタッツがほとんど変わっていない。
意外な結果ではあるが
昨年は終盤に打たれた試合を含んでいるのと
「酷使で壊された」イメージが強すぎるせいだろう。

 

補強ポイント

欲しいポイントは本当に獲っていいポイントなのか

年齢層が空いていて補強ポイントとも合致するのは
大学生か社会人のショート。
山田はなかなか二軍でも粗さが抜けず
独立時代にショートも守っていた岸が今外野専任なので、
もう一人獲っておきたい。
質の面でどうしても欲しくなる外野は
その質の関係で二軍の枠が空いていないし
年代表ではまだサード枠にしている西川もいる。
獲るなら最低でも一軍の控え以上で使えるか
二軍で使われている選手を誰か切るか
二軍成績が木村の一軍成績より悪い若手・中堅を一軍固定するか。
どれか一つはやらないと二軍で育てる場所がない。
難しいのはサード。
二軍卒業まで成長した佐藤が使えるかどうかわからないのは痛すぎる。
状況次第では大学生か社会人の指名が必要だ。

投手はどこをどう手をつけていいかわからないぐらい
育成がつまづいている。
この点は1位指名選手すら伸びが良くない点で察してもらえるかと思う。
ただ最近さらに独自路線と若い素材重視に走り始めている
2位以下の指名について言うと、
たとえ知名度はそれなりにあっても
私の視点からいけば実績に乏しい選手*3と故障持ちが非常に多く、
これだと今まで以上に投手育成が厳しくなる危険性がある。
また二軍で長く育成しないといけない選手数が増大した結果
たまに獲れる即戦力に極度の負担がかかっているように見える。
その即戦力がだいたいリリーフからスタートするのもひっかかるが…。
指名で必要なのは高校・大学・社会人等問わず即戦力の指名だが
同時に起用・育成する際のポジションの見直し、
特定の投手に負担をかけすぎない起用法の導入も求められる。
もっとも後者は
他チーム*4の一・五軍と西武の一・五軍とのレベルを
考慮しなければの話だけども…。

1位指名予想

佐藤輝明、早川隆久

今年の西武は誰を獲りに行っても
だいたい間違いにはならない状態になっている。
現在最有力とされている佐藤輝、
あるいは早川や伊藤大海への特攻は充分ありうるし、
高校生投手の場合でも
髙橋宏斗、中森俊介ぐらいなら許容範囲。
最近の指名傾向からいって可能性はかなり低いが
栗林良吏の入札もあるだろう。
単独指名狙いをよくやるチームでもあるため
なおさら読みづらい。
佐藤と早川としておいたが
全く読めないというのが本音。

*1:今年だけの結果なら言わずもがな

*2:セリーグ阪神の7.32が最低

*3:2位では相内、佐野、中塚など。同じことは少なくとも2015年から言い続けてる

*4:特にロッテ