スポーツのあなぐら

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2020年オリックスドラフト補強ポイント

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※成績、内容は10月18日終了時点

 

戦力分析

38-59-6⑥ 187⑥-431③
監督交代からの勝敗は22勝26敗。

野手

平均得点3.75⑥ RC403⑥ SLG.366⑤ OBP.320④ OPS.686⑥ wOBA.304⑥ SB81②

Bs野手年代表

ここまでで一定の戦力となった野手の数は18人。
一軍出場機会を得ていない支配下登録の野手は
頓宮、飯田、根本、紅林の4人だけになっている。
後藤、宗、西浦、廣澤は
一度二軍へ下がった後調子を上げたようだが、
二軍で絶好調だった中川ともども
一軍では結果を出せていない。

 

投手

ERA4.01④ WHIP1.335③ FIP4.02⑤ K/BB:2.01⑤ K-BB:10.3%④ BABIP.290

Bs投手年代表

投手陣は前半戦に比べて大幅に向上。
山岡の復帰や
好調な選手の起用が大きいようだ。
逆に若手に関しては、むしろ
不調の中でも将来を見越して使われた若手
二軍に下げたらよくなったとも言える。
「高卒投手が育っているから投手は強い」とはなんだったのか。
高卒選手に限ったことではないが
先発よりもリリーフに適性があるのではと
思える投手が先発を担い、
リリーフに回って結果を出し始めるケースが多い。
期待されている若手のうち
本田は被安打がやけに多く
榊原と鈴木優は二軍でもイニングの半分弱の四球を出している。

 

補強ポイント

野手はとにかく弱いため補強ポイントだらけ
と言いたいところだが、
ここ数年高校生を乱獲したため
二軍の枠がほとんど残っていない。
特にここ4年間で5人も獲得した高卒ショートは完全に飽和状態で、
今年の二軍はルーキー紅林を使うために
太田、廣澤をセカンドに回すはめになっている。
しかも大卒の勝俣と大下も獲ったのでサードすら空いてない。
伸びているようでもうしばらく猶予が欲しい太田や故障明けの宜保に紅林らを
未熟なまま一軍へ押し出して潰さないよう、
今年は高校生ショートを獲るのは控えたい。
ところで紅林はもともと守備よりバッティングに定評のあった選手。
ということはもしショートで大成できた場合は
これまでのオリックス、阪急の例に漏れず
大引啓次や安達のような守備型ショートになるんだろうか。

チーム全体というか伝統の問題としては、
日本人の主力が
打撃の伸びたレフト、ファーストと
その他の守備型のどちらかに特化されてしまう点。
DHがあるのでまだましだが
日本人の主力がレフト、ファーストのどちらかしか守れないと
同じポジションの外国人野手が当たっても恩恵を得づらい。
そしてセンターライン、
特に二遊間とキャッチャーのバッティングが伸び悩むうえに
ショート出身の成功者が出やすいサードもなかなか出てこない。
このチームのショートは
「育てようとしない」のではなく
「獲っても使っても(特に高校生が)育たない」が現実なので
この弱点からの脱却を図りたい。
今まではドラフト指名自体も
長打力の高いファースト、サード、レフトと
それ以外に二極化する傾向があったので、
何とかして改善したいという意思は
太田、紅林らの指名から見えなくはないんだが…。

 

投手のほうは
外部の「若手が育った」「今のうちに将来を見据えて」が
いかにあてにならないかを証明したにすぎない。
以前別なところでも書いたが
「若手が育った」の主張で
若手の中に吉田凌を入れていた人は、
少なくとも自分は記憶にない。
吉田凌には他の高卒投手と違って
この人たちから好まれない理由があったようだ。

オリックス
社会人投手の指名は多かったが
即戦力の見極めが上手いわけではなく、
数ある素材型の原石から
たまに獲れていた即戦力を早々に使いつぶさざるをえない
状況が続いていた。
社会人での実績が乏しい選手の指名も少なくない。
一方で高校生の指名もそれなりに多く
たいていの選手が先発で育成されるのだが
山本以外の先発は一軍での活躍には至っていない。
「高卒・素材型=先発」「大卒・社会人=中継ぎ」の
刷り込みから解放された適正の早めの見極め、
それに基づいた指名と育成が重要な課題になる。

 

1位指名予想

佐藤輝明

オリックスは既に佐藤入札を公言しているので確定。
ただしどのポジションで使うのか、
巷の評価通りすぐに一軍で使えるのかは何とも言えない。
さっきも書いた通り
一軍のサードは人材難でも
二軍には将来のサード候補が山のようにいるのだ。
ところで佐藤輝明が獲得できた場合、
当初サードでの育成予定だった頓宮を含めると
大学生サードを3年間で4人も獲得することになる。
高校生ショートといい
7年前の園部聡・奥浪鏡両獲りといい
オリックスは同じポジションの乱獲が目立つ。