スポーツのあなぐら

主に野球のデータ、ドラフトについて書いていくブログ。更新頻度は気まぐれ

2020年オリックス補強ポイント(前半戦終了時点)

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本当はタイトルの通り
全試合の約半分が終了した時点で書こうと思っていたのだが、
オリックスは西村監督が辞任ということで
この時点での分析を行うことにした。
各内容は全て8/20終了時点でのもの

 

 

戦力分析

16-33-4⑥ 187⑥-246⑥

野手

RC199⑥ SLG.354⑥ OBP.316⑤ OPS.670⑥ wOBA.297⑥ SB39②

2020前半Bs野手年代表

あまりの打線の弱さを反映してか、
現時点である程度の一軍出場機会を得ている野手の数は
なんと20人。
オリックスや西村監督のイメージから
ベテランばかり使われていると思い込む人は多いが、
若手の一軍起用もかなり目立っている。

2020前半Bs二軍野手

主な二軍選手の成績はこう。
若手のうち
宗、太田、西浦、西村は
たいして調子が良くなかったが一軍へ上げられ使われた。
まだ二軍での課題が多い彼らを
ロマンだけで一軍スタメン固定し続けても
かえって成長を止めてしまう危険性は増す。
慣れられた時点で再び二軍へ戻し、
一軍で結果を出せてなくても
二軍での課題がほぼ残ってない選手を一軍起用するほうが
5年後、10年後に有効ではないだろうか。
実際、
宗は二軍成績がそこまで良くない中でも
一軍で使われて3年目になるがなかなか伸びてこないし、
本当に「使えば育つ」なら
序盤に叩かれまくった後藤駿太のこれまではどう説明するんだか。
また外野陣は
調子のひどくないセンター候補がほぼ一軍に呼ばれており、
好調な選手で残っているのは
ほぼレフト専任に近い杉本と佐藤優(育成)のみ*1となっている。

 

投手

ERA4.38⑤ WHIP1.43⑥ FIP4.43⑤ K/BB:1.63⑥ K-BB:7.2%⑤ BABIP.297

2020Bs投手年代表


打線の弱さばかりが批判されるオリックスだが
失点の多さでわかるように投手陣も崩壊しており、
各種スタッツは軒並み悪い。
ジョーンズとロドリゲスが期待通りの働きをしたとしても
CS出場はかなり怪しい状態である。
「高卒投手が育っているから投手は強い」とはなんだったのか。
今年は四球が非常に多く、
53試合で229四球は
ホークスの211を上回るリーグワースト。
山岡の離脱だけでは説明のつかない投壊ぶりだ。
四球数に関しては
「成長した」はずだった高卒の若手の「抜擢」が原因の一つ。
榊原、鈴木優の2人だけで
58 1/3回48四球を与えてしまっている。
他にK-鈴木や増井も二軍では良くても一軍だと制球難なので
一応この二人に限ったことではないんだが、
イニング数の関係でどうしても目立つのだ。
もう一人「成長した」と見なされていた本田は
二軍でのFIPなどは悪くないものの
なぜか被安打が36回で52といくらなんでも多く*2
ファンの期待度に対して
一軍へ呼ばれない理由が見えている。
なおウェスタンリーグの平均防御率は3.15だ。

 

補強ポイント

使っても育たない野手

野手はとにかく弱いため補強ポイントだらけ
と言いたいところだが、
年代表で青字にした高校生を乱獲したため
二軍の枠がほとんど残っていない。
特にここ4年間で5人も獲得した高卒ショートは完全に飽和状態で、
今年の二軍はルーキー紅林を使うために
太田、廣澤をセカンドに回すはめになっている。
しかも今は離脱しているが大卒の勝俣を獲ったので
サードも空いてないのだ。
伸びているようでもうしばらく猶予が欲しい太田や故障明けの宜保に紅林らを
未熟なまま一軍へ押し出して潰さないよう、
今年は高校生ショートを獲るのは控えたい。
ところで紅林はもともと守備よりバッティングに定評のあった選手。
ということはもしショートで大成できた場合は
これまでのオリックス、阪急の例に漏れず
大引啓次や安達のような守備型ショートになるんだろうか。

チーム全体というか伝統の問題としては、
日本人の主力が
打撃の伸びたレフト、ファーストと
その他の守備型のどちらかに特化されてしまう点。
DHがあるのでまだましだが
日本人の主力がレフト、ファーストのどちらかしか守れないと
同じポジションの外国人野手が当たっても恩恵を得づらい。
そしてセンターライン、
特に二遊間とキャッチャーのバッティングが伸び悩むうえに
ショート出身の成功者が出やすいサードもなかなか出てこない。
このチームのショートは
「育てようとしない」のではなく
「獲っても使っても(特に高校生が)育たない」が現実なので
この弱点からの脱却を図りたい。
今まではドラフト指名自体も
長打力の高いファースト、サード、レフトと
それ以外に二極化する傾向があったので、
何とかして改善したいという意思は
太田、紅林らの指名から見えなくはないんだが…。

 

「育った」が使えない投手

投手のほうは
外部の「若手が育った」「今のうちに将来を見据えて」が
いかにあてにならないかを証明したにすぎない。
以前別なところでも書いたが
「若手が育った」の主張で
若手の中に吉田凌を入れていた人は、
少なくとも自分は記憶にない。
吉田凌には他の高卒投手と違って
この人たちから好まれない理由があったようだ。

オリックス
社会人投手の指名は多かったが
即戦力の見極めが上手いわけではなく、
数ある素材型の原石から
たまに獲れていた即戦力を早々に使いつぶさざるをえない
状況が続いていた。
社会人での実績が乏しい選手の指名も少なくない。
一方で高校生の指名もそれなりに多く、
年代表の青字と黒木、松山以外の育成枠が高卒。
今年指名されたばかりの選手以外は
全て先発として育成されている。
8年間先発として大成できず
9年目にリリーフに回って開花した山田を見ていると、
「高卒・素材型=先発」「大卒・社会人=中継ぎ」の
刷り込みから解放された適正の早めの見極め、
それに基づいた指名と育成が重要な課題になる。

*1:杉本は8/21に一軍昇格

*2:防御率は5.75