スポーツのあなぐら

主に野球のデータ、ドラフトについて書いていくブログ。更新頻度は気まぐれ

2020年中日ドラフト補強ポイント

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※成績、内容は10月18日終了時点

 

戦力分析

51-47-5④ 374⑥-412④
8月終了時以降は得失点とも大幅に向上し得点165-失点149。
一気に勝ち星を重ね始める要因になった。

野手

平均得点3.63⑥ RC375⑥ SLG.355⑥ OBP.316⑥ OPS.671⑥ wOBA.297⑥ SB26⑤

D野手年代表

今年はビシエド、平田、福田の調子が悪い。
後半戦に調子を上げてきたのは
アルモンテが復調し
木下の調子が良くなっているのが大きいようだ。

ドラフト評論では高校生、
特に高卒野手を上位指名したチームの成績が向上すると
必ずその高卒野手のおかげとされる。
しかし現在の中日で
二軍卒業レベルに達しているのは
渡辺、郡司とA・マルティネス、三ツ俣まで。
最近獲得した高卒野手は
この時点で一軍打席数が石川昂の41、
試合数だと石垣の23が最多だ。

D野手二軍

全員打率なり長打率なりのどれかが高く
OPSでは良い数字になっているのだが、
その反面三振率も高く四球は少ない。
制球力に難のある二軍投手相手にこれだと
一軍で使いつづけても
当たれば飛ぶがめったに当たらない可能性が高い。
それにしても
大島*1などを散々「長打がないからいらない」と叩いていた人たちが、
昇格当時二軍で長打を1本も打ってなかった岡林を
「一軍スタメンで使い続けろ」と連呼していたのは
どういう風の吹き回しなのだろう。

 

投手

ERA3.78③ WHIP1.25② FIP3.76③ K/BB:2.92① K-BB:14.2%① BABIP.300

D投手年代表

ナゴヤドームをホームとしているのに
被HRが妙に多く103試合で105本。
代わりに四球は少なく
この2点は二軍も共通した特徴となっている。
真逆なのは奪三振率で、
一軍はリーグトップだが二軍は12球団ワースト。
外国人選手がそこそこ当たっているのと
配置転換による中堅・ベテランの復活、
素材型の新戦力の台頭など
戦力を総動員して
なんとか現在のレベルを保っているところのようだ。
先発は少し一軍で活躍しては故障する選手が続出し
若手・中堅の日本人選手が頭打ちの状況。
先発の半分以上を完投している大野雄に加えて
福谷の先発転向成功と勝野の台頭がなければどうなっていたことか。

 

補強ポイント

足りないポジションと育成用ポジションのアンバランス

今年のドラフトでの補強ポイントは難しい。
現状だと石川昂と根尾の一軍定着は再来年以降を想定したほうがよく、
またこの2人はポジションのオプションをかなり増やしている段階。
つまり来年は2人や石垣らを複数のポジションで使う必要があり、
二軍でどこのポジションが空くか全く見えてこないのだ。
外野も平田の不調に大島の年齢の問題があるが
二軍から輩出できるのは現状渡辺だけ。
岡林の成長が来年以降頭打ちになる場合は
二軍の外野枠も全く空かない状態になる。
これだと石垣、石川昂を
外野兼任の一・二軍往復枠にするほうがまだいいかもしれない。
またA・マルティネス、郡司が常時一軍の場合
二軍の若手が石橋だけになるキャッチャーも可能だが
ここは捕手8人体勢をとるのでなければ
大野奨と桂の去就次第になる。
内野は結果として
4年間で高校生ショートを4人獲ったことになっているうえに
溝脇も一軍ベンチで使えるめどが立ちつつあるため
獲る場所がほぼ残っていない。
強いて言えば
二軍の常時出場枠が固まりすぎている反面
誰かが故障で離脱した時にあちこち入れるユーティリティが
もう一人いるといいか。
いずれにせよ人数的には
戦力外予定選手の補充が精一杯になりそうだ。

投手は先述の通り
勝野、梅津、岡野など大学・社会人出身の素材型新戦力が
今年いくらか機能している。
外国人選手も若手が台頭しているので、
これまで得意そうに見えて実はけっこう苦手にしていた
若手を一定の戦力にする育成は
少しずつ軌道に乗っているのかもしれない。
逆に今年つらいのは
十数年来ドラフトで集め続けていた高卒勢で、
一軍での活躍を期待されていた選手は結果を残せず
下での育成要員はほとんどが故障で登板できていない。
この選手たちをあと数年
二軍の育成用支配下枠として置くとなると
二軍での長期育成を前提とした素材型投手はほぼ獲れない。
1年目から一・二軍を往復できる程度の完成度が欲しい。

 

1位指名予想

髙橋宏斗

地元枠高校生の髙橋がプロ志望届を提出したので
髙橋でほぼ決まりと思われる。
髙橋の志望届提出前に1位有力とされていた栗林良吏は
チーム・12球団の傾向からいくと
髙橋のプロ入りがなくてもいきなりの1位入札は考えづらい。
外れ以降でも同じ高校生投手、
あるいは地元枠の高校生野手、大学生・高卒3年目社会人投手の
単独指名が優先され
栗林は優先順位が下がるのではないか。
そもそも大卒社会人投手(独立以外)自体
2013年祖父江から2019年の岡野まで5年間指名していないチームなのだ。
もっとも社会人は1位でいきそうな選手が見当たらないので
あるとすれば高校生、
大学生なら地元出身で中日OBがコーチをしている森博人か。

*1:HR0本は1年目の2010年だけ