スポーツのあなぐら

主に野球のデータ、ドラフトについて書いていくブログ。更新頻度は気まぐれ

2020年阪神ドラフト補強ポイント

スポンサーリンク

※成績、内容は10月18日終了時点

 

戦力分析

49-47-5③ 423④-403②

野手

平均得点4.19④ RC417④ SLG.388⑤ OBP.321⑤ OPS.709⑤ wOBA.312⑤ SB67①

T野手年代表

サンズと大山が好調なうえに
いいところで点が入るのか得点効率がよく、
リーグ平均程度の得点力を保っている。
一方ベテランの福留がかなり不調で
外野の完全な世代交代がいよいよ目前に迫ってきた。
と言いたいところなのだが
これまで獲得してきた外野手の伸びはいまいち。
まあこれは内野も同様で、
ショート起用が増えている小幡も
成長のあとこそ見せてはいるが
主力が戻ってきたら
常時一軍に置くほどの力はまだなく
まだまだ時間がかかりそうだ。
チームが不調だった開幕当初に
予想通り「一軍で使え」と散々言われた井上は
さすがにかなり粗さが先行しているため
こちらも糸井の次には間に合わないと想定すべきだ。

 

投手

ERA3.57② WHIP1.29③ FIP3.74③ K/BB:2.26④ K-BB:10.7%④ BABIP.295

T投手年代表

投手陣は相変わらず優秀
と思いきや今年は傾向が大きく変わっていて、
昨年まではFIPなどが優秀な反面BABIPが良くなかったのが
今シーズンは真逆の投手成績を残している。
おそらく奪三振率が高かった選手の
退団や故障、不調による離脱で
三振が大きく減ったのが理由だろう。
二軍は当初の先発要員に不調者が続出したためか
配置転換が行われている。
ネームバリューの大きい高卒ルーキーの2人は
かなりつまづいており、
一軍へはしばらく時間がかかりそうだ。

 

補強ポイント

高校生が欲しいなら「次世代」は捨てよ

現在一軍の日本人は福留と糸井以外
主力・ベンチ要員ともに20代中盤から後半。
20代前半の一軍が梅野と江越しかいなかった2015年から
大学生と社会人を獲り続け、
一軍で何とかなる程度の世代交代に近づいている。
こうなるとファンやドラフト評論家などが盛んに主張するのが
「次世代のため」の高校生乱獲
しかもこの「次世代」とは
「『一軍主力の20代中盤から後半』の次」ではなく「福留、糸井の次」
さらには
「2人の引退までに梅野、大山、糸原、近本らを押しのける」
という意味での「次世代」をさしている。
こう指摘したらたぶん
「そんなことは思ってない」とかえしてくるだろうが、
自覚がないにしてもそう考えていなければ
チャンスに1回凡退したり1回エラーをしたりしただけで
「こいつはもう使うな、どうせ消化試合だから
高卒1、2年目の若手に切り替えろ」
などと言えるわけがないのだ。

だが高卒選手が5年目までに一軍主力へ成長するのはむしろ僥倖
1人2人ならまだしも
バッティングの優秀な若手を何人も輩出したら
それは神がかりと言っていい。
高校生を乱獲する場合は
梅野、大山、糸原、近本らが主力を全うしてからの後継を
想定しよう。
絶対にやってはいけないのは
二軍で大した結果を残せていない高卒選手を
一軍スタメンに固定させようとすることだ。
世代交代が終わっても全体の打力が高いわけではないので、
「もうあと数年は捨てて井上を使え」と同じ主張は
次々世代への交代が終わるまでの数年間
日常的に目にすると思われる。
今年も野手を高卒中心の指名にするのは間違いではないが、
あと最低5年は現有戦力で戦うことを覚悟しなければならない。

投手は二軍の先発に最近獲得した高卒を配置する可能性がある。
西純、及川に川原、牧や
今年ドラフトで獲る高校生まで加わると
それだけ一軍の代替枠が圧迫されることになり、
一軍先発要員の少数精鋭を余儀なくされる。
高校生を獲りたいのであれば
むしろ準即戦力の先発とリリーフが最優先だ。

 

1位指名予想

佐藤輝明、早川隆久

阪神も誰を入札するかは読みにくい。
最近はまたくじ運の悪さを生かしての
特攻と玉砕を繰り返しているから
今年も大方の予想通り佐藤を狙う可能性は高い。
ただサードか外野になる佐藤だと
チーム内の枠が埋まっている。
まあ二軍で数年鍛えてから大山の後継とするなら理解できるか。
一方でサード育成候補を大山と4歳差の佐藤じゃなく
8歳差がつく高校生にしたいと考えれば
1位は投手となり、
そこまで大競合にはならなさそうな早川入札も
視野に入ってくる。
単独指名を狙うなら
地元枠の有名選手である中森俊介が第一候補か。