スポーツのあなぐら

主に野球のデータ、ドラフトについて書いていくブログ。更新頻度は気まぐれ

2021年オリックスバファローズ ドラフト補強ポイント

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スタッツは2021年7月14日終了時点。
前半終了時点では今年の候補よりも
補強ポイントに内容を絞っていく。

 

 

戦力分析

42-34-11 .553① 361②-315② .568②

現在首位を走っているオリックス
投打ともに大幅な改善が見られた。
小技を多用するロッテとは逆で
盗塁、バントはあまり用いずに
同じぐらいの得点効率を維持している。

 

野手

平均得点4.15② RC357③ SLG.388② OBP.319③ OPS.706② SB28⑥

BsF年代表

今年はライトで杉本が覚醒し
サードでの起用が増えた宗もまずまずの成績。
もう一人覚醒した福田がセンターに回ったことで
こちらの穴も埋まった形になっている。
二遊間は
昨年まずまずだった選手が
安達、福田と2人いたので
総合するとバッティングは現状維持程度だ。
紅林は急激に調子を落としていたものの
ちょうどいいところで休止期間に入った。
昨年の二軍成績を考えれば
今でも充分及第点の数字だし
安達以外の二遊間が全員不調のなかでは
一軍に欠かせない存在になっているが
後半戦までに調子を取り戻せなかった場合は
どうするか。
一方でボロボロの状態なのが二軍。
平均得点2.88、チームOPSも.583と異常な低さで
個人成績もかなり厳しい。
現在の一軍野手陣は
持てる戦力を目いっぱい使いきっていると言える。

 

投手

ERA3.38② WHIP1.21① FIP3.29② K/BB:2.62② K-BB:12.8%②

BsSP年代表


BsRP年代表

投手陣は
一軍メンバーがある程度固定化されている。
特にリリーフはやや不安定なのだが、
二軍で好成績を残しているにも関わらず
まだ一軍で投げていない選手もちらほら。
こちらはまだ
多少の余力を残しているようだ。
2年目の宮城、3年目の富山など
若手の台頭にばかり焦点が当たるが
増井、比嘉に加えて
平野佳、能見の新しいベテランの存在も光っている。

 

補強ポイント

過去のドラフト傾向

Bs1巡

2000年代以降のオリックスはくじ運に見放されており、
2017年は19年ぶりに勝利したものの
そこから再び4連敗中である。
ここ3年の1位入札はホークスと全く同じ。
高校生の大物もしばしば狙うのだが
2010年外れ外れ1位での山田哲人を含め
外れ抽選すらもことごとく外している。

Bs2・3巡


Bs指名数

社会人偏重のイメージと
総指名人数の多さであまり目立たなくなっているが
高校生偏重を絶賛されているここ2年間だけじゃなく
もともと高校生の指名数自体は少なくない。
高校生の1位指名が続く前の2008~17年までで見ても
支配下での高校生投手指名は
ソフトバンク、中日、巨人、広島の次で、
野手も
日本ハムソフトバンク楽天に次ぐ4位タイ。
極端に多くはないが
どちらも上位グループだ。
また分離ドラフトだった2006、07年にも
支配下指名で高校生を多く指名している。

オリックスはなぜ「中途半端な社会人を使った」のか

オリックスは長年
「中途半端な社会人野手ばかりを使ったから弱い」と
叩かれ続けてきた。
その主な理由にあげられるのは
「ドラフトで社会人ばかり指名して高校生を獲らなかった」
「首脳陣が使いやすい社会人ばかり使い高卒を使わなかった」
の2点である。
現実には非常に多くの理由があり
ここでは説明するのは不可能なのだが
少なくとも
巷でよくあげられるこの2つの理由は全くの間違い
と断定できる。
先述のように
オリックスの高卒野手指名は少なくない。
そしてここ数年のオリックス
社会人出身である杉本よりも
高卒の若手の起用を優先
していた。

そして今年の現状からも
「中途半端な社会人」が使われる理由の一つは見えてくる。
高卒の若手の実力が
「中途半端な社会人」を大きく下回っていたからだ。
昨年二軍で開花する可能性を見せたものの
病気で長期離脱を余儀なくされた西浦や
高卒1年目としてはまずまずの来田を除くと
若手の伸び悩みは明白。
過去2年間順調だった太田も
今年は二軍ですら.548と低迷している。
今年は一軍が何とかなっているからいいが
何らかの理由で一軍が崩れた場合は
これまでのように
中途半端以前の状態の若手を使い続けざるを得なくなる
補強ポイントは
この単純な戦力の拡充、
特に内野全般とキャッチャーの底上げになる。
しかし
二軍で入れ替えられる日本人のベテランが
あまり多くないことがまず難点。
また今までのような
高卒勢が成長するまでのつなぎ程度感覚で
ベンチ要員の戦力拡充をはかると
「中途半端な即戦力」ばかりを集めることにつながる。
それなら
一軍の補強自体は外国人やトレードなどを重視して、
ドラフトでは
3~5年後の一軍での覚醒に備えた主力候補を獲り
二軍の戦力拡充をはかるほうがいいだろう。
3~5年後なので基本的には大学生か社会人。
高校生は宗のように
最低でも7年は想定すべきだ。

投手は充実しているように見えるかもしれないが
投手は野手以上に何が起こるかわからない。
実際、
2014年に優勝争いをしたバファローズ投手陣は
翌年から三振率が激減し四球数が増加。
エースの金子千尋や比嘉が故障し
バリントン*1と若い山崎福、塚原頌平が戦力に加わったなどはあったが
他の主力が極端に劣化したわけではなく
むしろ若手も台頭したにも関わらず
こういうことが起こったのだ。
「育っている」と周囲から喧伝される高卒勢も
山本と宮城が目立つ程度で
榊原、本田、鈴木優、吉田凌、齋藤、山﨑颯は
まだ一軍であまり戦力になっていない*2
高卒投手の育成の成果はたしかに出ているのだが
高卒至上主義者が主張している「成果」は
明らかに過大評価である。
昨年1位指名した山下が
これまで成功したタイプと異なるのも気になるところ。
高校生は
これまでうまく育成できたタイプを獲ること、
大学生と社会人は
野手と同じで
使い捨て的なリリーフ起用をもくろんだ
中途半端な完成度の素材型を獲らないこと。
この2点が重要になる。

*1:在籍は2015年のみ

*2:ただし二軍で好成績の吉田凌と齋藤は余力枠に入る存在ではある