今回は年代表を作ってみた。
といっても、表にしたのは野手だけ。
ここで書くのもほとんど野手のことだけだと思っていただきたい。
あとFAや戦力外選手獲得などは考慮していないのでご容赦を。
オリックス
どこから手をつけるべきか、どこに手をつけるべきかが
非常に難しい構成になっている。
単純に考えれば空いているのは20代前半の長打力のある三遊間なのだが、
今年の候補に将来もサードに入りそうな強打者は非常に少ない。
高校生はわずか5年前の園部・奥浪という苦い経験もあるし、
逸材を獲れたとしても出てくるまで最低5年は待たなくてはいけない。
だが大城がサード一番手の時点でそこまで待てる状況ではないのは一目瞭然だ。
今年高校生を獲得する、しないに関わらず
しばらくは外国人か社会人、独立リーグから誰か探してくるしかないだろうか。
また、今年高校生ショートを指名した場合は3年連続の獲得になる。
一方の外野。
25歳以下が吉田雄を除いても支配下だけで7人もいて、そのうち大卒は吉田正だけ。
イメージよりも高卒を大量にかき集めていたのがよくわかる。
ただ成長は遅く、宗が9月以降調子を上げたのが光明になるが安心はできない。
しかし西村凌も外野とすれば若手が多すぎるぐらいなので、
今年は見送るのも手ではある。
藤原を欲しがる人はかなりいるだろうが。
捕手は育成の稲富、フェリペ以外に22歳以下の支配下登録を増やすかどうかだ。
横浜DeNA
主な直近の補強ポイントは打力に乏しい二遊間、絶対数の足りない捕手、
サード宮崎*1の後継候補あたりか。
筒香の後継は、1・2年でいなくなるなら誰をとっても間に合わないので
今無理に狙いに行ってもどうしようもない。
筒香自身一軍で本当に活躍しだしたのは5年目なのだ。
その5年後を狙うなら、
筒香が高校でサード、宮崎が社会人でセカンドだったのは覚えておこう。
それぞれの後継者候補をレフトとサードに限定する必要はない。
さすがにファーストだと論外になるおそれもあるが。
逆に二遊間と捕手は緊急事態なのに、今年は候補が以下略。
高校生だけを獲ったところで間に合う状況ではないし、
下の白枠にいる選手たちは二軍成績も悪くまだしばらくかかる可能性大だ。
今年の場合は高卒に走りたければ別にどうぞ、といったところだが、
今後20代前半の指名をおろそかにし続けると
5年後は悪い意味で吉村・石川*2だらけになるぞ。
北海道日本ハム
主力が20代中盤に固まっていて一見すると理想的なようにも思える。
ただ国内FA権は中田が取得済み、中島があと1年、西川2年に近藤3年。
調子の波が大きかったり故障がちだったりする彼らではあるが、
全盛期の年齢に到達した途端チームからいなくなる危険性をはらんでいる。
最近、以前より若い選手の一軍登録が心持ち遅くなっているのも、
中途半端な状態での一軍酷使で
FA権取得と故障の危険が無駄に早まるのを抑制しているからかもしれない。
そんな日本ハムの補強ポイントは一応数が減った捕手を除くとどこになるか。
中田の万が一には新外国人、清宮、横尾で何とかできなくはないので、
今年も例によってショートが浮かび上がってくる。
渡邉を一軍に置けるなら二軍の二遊間に空きができるからだ。
淺間が戻ってきたが姫野、森山らが通年では良くない外野もポイントになる。
あとは、実入りが乏しくなってきている
野手の高卒偏重路線をいつまで続けるか。
読売
3年かけて大卒と社会人の野手をかき集めたことで、
ひとまず若手・中堅の層を厚くすることができた。
これが高校生ばかり、FAと外国人ほぼなしだとこうなっていたことになる。
若手・中堅層がいかに薄くなっていたかがよくわかる。
伸び盛りの選手も、全盛期を迎える選手もほとんどいない。
2011年以前に指名した選手の停滞と、
その対処に高校生と打撃型サード指名を繰り返した結果だった。
さて、一軍を回せる最低限程度の選手数は確保した今年はどうするか。
現状だと高校生の大物狙い*3に行くかもしれない。
各所で指摘されているように、
今後はこれまでのキャッチャーのアドバンテージがなく、
故障を抱える坂本もあと何年ショートで行けるかわからない。
なので1位入札は大型ショートの可能性もあるが、
抽選に当たる確率は極めて低い。
大物センターラインの確保が難しいと判断した時は
おとなしく即戦力投手主体に切り替えたほうがいいだろう。
投手成績に対して投手の頭数は危機と言っていい状態なのだから。
…まあ即戦力も素材ばかり獲って育成できないのが今までのパターンなんだが。
あと一軍もあくまで「最低限」なので、高校生だけでいいとファンは勘違いしないように。