スポーツのあなぐら

主に野球のデータ、ドラフトについて書いていくブログ。更新頻度は気まぐれ

2022年東北楽天ゴールデンイーグルス ドラフト補強ポイント

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①毎年序盤は調子がいいのだが
②大学生の中長距離外野手とショート
③本当に投手は下位でも充分間に合うか

 

 

戦力・ドラフト傾向分析

過去10年の成績

E10年成績

2013年の日本一の後は
主力の流出もあって低迷。
常時上位争いに食い込めるようになったのは
大型補強を行い始めた2019年以降である。
ここ数年は
序盤から前半は調子がいいものの
後半になると成績が落ち込む年が続いている。

 

2022年の成績

E順位2022.07.24

交流戦終了時点ではまだ首位をキープしていたが
今年もそこから勝利をあげられなくなり
オールスター前は僅差の3位。
この間の9勝18敗1分は
セリーグで絶不調に陥ったジャイアン*1とほぼ変わらない。

 

過去10年のドラフト傾向

E10年1巡

1位入札は
地元の東北枠が2人いることを加味しても
高校生が極端に多い。
ただ2015年以降は
それまで5戦全勝だった
東北枠以外の高校生の抽選が当たらなくなってしまい
現在は外れ1位も含めて3連敗。
そして東北枠高校生の抽選は創設以来5戦全敗。
結果的に
大学生と社会人の1位獲得が増えているが、
チームが勝ちきれない理由として
ドラフト評論では
大型補強などとともに批判の種にされやすい項目だ。

E10年2・3巡

2015年から野手の上位指名が増えており
石井GM就任後は
その流れがさらに加速している。

E10年指名人数

一時期多かった高卒投手の指名が
近年は大幅に減少。
2019年以降は大卒・社会人の野手も
ほぼ上位指名限定となり
大学生投手と高校生野手の指名が多い。

E10年主な戦力

高卒野手は
この前の時期も銀次、枡田慎太郎ぐらいしか育成できておらず、
投手も先発で育ったと言えるのは
辛島航が最後。
チームが重視してきたはずのWARとは
真逆の傾向になっている。
大卒と社会人も
非常に早くから戦力になっている即戦力選手以外は
微妙なラインだ。

 

野手補強ポイント

野手についての基本的な考え方

基本的な前提条件はこうだ。

  • 若手は全盛期(年代表オレンジ)に向かって少しずつ成長する
  • 全盛期の選手は同じぐらいの成績で推移するかゆるやかに衰える
  • 全盛期を過ぎた選手は特に守備がいつ大幅に下降してもおかしくない

この前提条件を踏まえつつ
若手・中堅の具体的な成長速度やポジション適性、
ベテランの衰えかたなども含めて
補強ポイントを見定めることになる。
また
今年のドラフト候補で
ポイントに該当し
なおかつプロを志望する選手が少ない、
他のチームとの兼ね合いで
欲しい選手を予定している順位では獲れそうにない、
などといった場合には
補強ポイントを翌年以降に持ち越すこともよくある。
一回のドラフトで
補強ポイントを全て埋めきる、
投手・捕手・内野・外野のポジションを均等に獲得する、
といったことにこだわる必要はない
のだ。

 

2022年野手陣の状況

E打撃成績2022.07.24

HRがリーグ平均程度で二塁打が少ない一方で
出塁率が極端に高く、
四球数では
7試合多く消化している2位のバファローズ
70近い大差をつけている。

EF年代表1

EF年代表2

もともと四球を選ぶ主力が多かったところに
西川が加わったことで
さらに四球が激増したようだ。
西川は打率が.220と低いのに
出塁率は.355である。
他の主力も
打率では目立たないが
トータルではしっかりと結果を出している選手が多い。
辰己が成長を見せている外野は
西川と島内で三枠がすべて埋まった状態になっているが、
ファンからは
武藤以外ほとんど評価されてないふしがある。
厳しい点をあげると、
今年も外国人選手がうまくはまっていないことだろう。

E若手C,IF

もともとバッティング評価が高い
ルーキーの安田は二軍でそれなりの結果。
おそらく一軍起用は守備、リード重視だと思われるので
そちらを徹底的に磨くか、
それともDHなどでの可能性も模索するか。
石原にも同じことが言える。
黒川は例年に比べると調子が悪くなっているが
浅村が健在なため
どのみち一軍で使うところはなく、
若手の成長が早すぎても
良い結果に結びつくとは限らない

好例と言える。
準一軍要員としての
一軍と二軍の往復はもうしばらく続きそうだ。

E若手OF

今年の外野は一軍にいる武藤が好調だが
怪我明けのオコエ
二軍に出られるときは好成績。
しかし
あまり一軍スタメンに入らないのはまだしも
なにかと「若手、若手」とうるさい人たちからも
なぜか「使え」という声が全く出されなくなっている。
別なおもちゃも見つけたので
飽きてしまったのだろうか。
高卒ルーキーの4人は
本格的なスタメン起用の前に
まずは二軍に慣れる段階か。

 

補強ポイント

昨年の野手の補強ポイントは
①外野のスラッガー
②次々世代の後継野手集め。
②に関しては上位指名で外野2人と捕手1人を獲得した。
安田は①も兼ねているものの外野手ではなく
吉野はさすがに時間がかかることを想定したい。
3年目の武藤も今のところ長打が多いタイプではない。
外野は人数が多く
今までの大卒スラッガー候補も
うまくいったのは茂木ぐらいだけれども、
保険の意味も兼ねて
22歳前後の中長距離打者の外野は欲しい。
また現状かなり人が不足しているのは三遊間。
小深田は最近成績をかなり上げてきたが
時期によってむらがかなり激しい印象で、
茂木は
出られるときはしっかりと結果を残すものの
怪我で出られない期間が増えている。
そして代わる選手は
一軍だとなかなか結果を出せていない。
チームもこの状況を深刻にとらえ
ドラフトだけでは補いきれないと判断したからこそ
伊藤を獲得したのだろう。
これらを考えると
いささか人材過多にも見えるかもしれないが
大学生ショートが候補に入ってくる。

 

投手補強ポイント

投手についての基本的な考え方

野手と比べて
投手は年齢による成長・衰えのばらつきが激しく、
故障や不調などからくる戦力外も早い。
また近年は
個々のイニング、登板数を抑える代わりに
投手の調子を見極めた一・二軍の入れ替えが激しく、
一軍である程度使われる主力の数そのものは激増している。
そのため
一部のドラフト評論などでも主張される

  • 二軍以下で将来を見越して何年間も育成し続ける
  • より力のある選手を差し置いてでも、若い投手をただ一軍で使い続ける

このような手法は
以前にもましてとりづらい。
それよりも

  • 最低限の出場選手登録人数にこだわることなく、一軍で起用可能な投手の絶対数を増やしていく
  • 今年台頭した若手が来年以降も活躍し続けることをあてにして、目の前の年齢(特に18歳)と将来性に特化した指名を繰り返してはいけない

これらがどのチームでも最重要課題になる。

 

2022年投手陣の状況

E投手成績2022.07.24

四球は少ないものの
被HRがかなり多く、
投手陣が安定しない大きな要因になっているようだ。

ESP年代表

ERP年代表

一・二軍合わせた先発メンバーを固定化し
リリーフ要員をかなり厚くする起用・育成になっているが、
故障者が続出したり
実力的に長いイニングを投げられない先発が増えると
やりくりに苦労する様子も見えている。
先発の安定感は高いが30代が多い。
リリーフは
弓削や石橋などの先発実績がある選手や
鈴木翔、西垣など新しい選手の起用が
一定の成果をあげている。

 

補強ポイント

一軍でかなり不足していた左のリリーフは
先発要員だった弓削と
伸び悩んでいた鈴木翔の急成長で
今年は形になっている。
とはいえ
早くに一軍で使えた選手が
すぐに調子を崩してしまうこともよくあるので
即戦力は常に補充しておきたい。
しかし今年のルーキーは
西垣に加えて
松井友、吉川も二軍で好調。
近年のドラフトの傾向と現状とを考えると
今年も
上位と中位では徹底的に野手、
投手は4位・5位以降に
残っていた選手から獲る指名をする
可能性が高くなっている。
特に上位の投手入札は
競合する一番人気に絞ってくるかもしれない。
一軍先発要員は
なぜか他球団出身を含めても1位指名選手ばかりで
上位指名以外となると
瀧中と辛島ぐらいしか育成できていないが、
はたして
下位指名主体でもうまく世代交代に間に合わせられるか。

*1:9勝19敗1分