今年は簡易版です
2025年の戦力分析
2025年のチーム成績


優勝した2018、19年とは打って変わった
貧打に悩まされる展開は今年も変わらず。
交流戦までは何とか勝利を積み重ねてきたが
それ以降は投手陣でカバーしきれなくなり、
9月にいたっては
崩壊した投手陣を野手が食い止める状態になった。


HR数はまだましだが
それ以外の長打も打率も四球もかなり少ない。
対して投手陣は
長打も打たれるし四球もそこそこ多いのだから
苦しい一年だった。
二軍の打線は二塁打が多くOPSがイースタントップ、
一軍は打者の三振が全チーム最少になっている。
2025年の打撃成績

この表では
一軍で打席、出場機会の多かった選手のみ掲載している。
打線は西川と
怪我から復帰後はさすがに調子を落とした渡部聖以外に
平均を超える選手がほとんどおらず、
ネビンがいなければもっと悲惨な事態になっていただろう。
古賀悠、山村、長谷川に成長の跡が見えているのが
まだ救いか。

二軍の若手は
好調だった仲三河や村田、佐藤太、古川も
長打に対して三振率が高く、
すぐ一軍で使えるかというとまだ微妙なところ。
彼ら以上だった西川や長谷川も
一軍で数年使われてようやくこの位置なので、
本当に長い目で見て
一軍機会を少しずつ増やしていくしかないだろう。
こちらも時間はまだかかるだろうが
高卒1年目でこの数字の齋藤も楽しみな存在だ。
2025年の投手成績

今年の一軍主力は
結果的に32歳以上が一人もいないが
陣容は20代後半から30代が主体。
若手でそこまでの結果を残している投手は少なく、
このメンバーから高橋、今井が抜けると
かなり悲惨な事態になりかねないが
防ぐのは難しいか。

20歳前後に期待の若手が多いとされている
ライオンズの二軍投手陣だが、
本当にそこまで結果を出している選手はあまりいない。
篠原以外は
来年以降一輝に成長するか、
篠原は慣れられた2年目以降も
体力が保ち結果を出し続けられるかが課題である。
補強ポイント
過去のドラフト傾向

単独指名を狙う年も多いが
大競合へ向かっても
そこそこの確率で抽選を引き当てる運の強さもある。
しばらくは投手への入札がほとんどで
それでも強力打線を形成してきたのだが、
2020年以降は
最終的に野手を獲得することが多くなっている。

2位では投手の指名が多いが
3位は野手の比率が高くなる。

「投手偏重指名ばかりで野手を全然獲らない」と
批判されがちなライオンズだが、
昨年の野手偏重指名もあって
過去5年の支配下指名は野手のほうが多い。
その他の年も
支配下で野手を2、3人獲得する年がほとんどだ。
指名数が概ね6~7人なので
野手率は33~50%の年が多い計算である。
2010年代中盤の野手は
高校生の外野手とショートが多かったが
主力の流出で
貧打が目立つようになった2020年以降は
大学生の比重が高くなっている。
2025年のドラフト補強ポイント
5年先が楽しみではあるが
2、3年先は不安要素のほうが強いのが
現在のライオンズ野手陣。
しかもその2、3年先は
投手陣が完全崩壊する可能性すら見え、
二軍成績のわりに結構危険な状態でもある。
投手の補強が急務だが、
いっそ野手指名を長打力に振り切り
2018、19年の再現を狙うのも
一つの手と言える。
そう考えれば立石正広(創価大)の入札はありだし、
1位は即戦力候補の投手を獲り
日本の1位指名ではまず指名されない社会人の野手を
2位以下で狙ってもいいだろう。
ファーストとレフトが有望株で埋まっているため
ここに該当するスラッガーだけは
いささか狙いづらい。
あとは
一軍の二番手が炭谷になっているキャッチャーも
ポイント。
二番手枠を牧野、古市が担うとしても
一、二軍を往復するか二軍でじっくり鍛える捕手が
もう一人欲しい。