スポーツのあなぐら

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オリックスバファローズ2025年ドラフト補強ポイント

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今年は簡易版です

 

2025年の戦力分析

2025年のチーム成績

Bs順位

 

Bs時期別順位

 

2021~23年の3連覇も5位に終わった昨年も
優れた投手陣で打線を補う構成だったが、
今年は序盤から失点が多く
打てないように見えて得点がとれている打線でカバー。
得失点もリーグ3位ではあったが
むしろ
これでよく貯金を8も作れたなという戦いで
3位を確保している。

Bs打撃成績

 

Bs投手成績


それだけ大崩れしたはずのバファローズ投手陣だが、
被HRがリーグ断トツ最少だったためFIPはリーグトップ。
代わりに被安打がリーグワーストなのが
失点リーグ4位の結果につながった。
打線は全体的に良くも悪くもなかったものの
二極化していた今年のパリーグでは
良いよりのグループに入っている。

 

2025年の打撃成績

BsF1


この表では
一軍で打席、出場機会の多かった選手のみ掲載している。
打線の核を担うはずの森が本来の力を出せず、
太田と紅林も活躍したものの
最も結果を残したのは
30代に入ったベテランに集中していた。

BsF2


二軍の若手・中堅は
一軍でもよく使われた来田、渡部を除くと
杉澤以外の支配下選手ほとんどが二軍平均程度かそれ未満。
遠藤と寺本は長打のわりに三振率が高かった。
3連覇のバファローズでよく絶賛されていたのが
高卒野手指名と早い抜擢だが、
現在一軍起用の期待が高い
内藤、横山、堀は全員壁に当たった状態。

 

2025年の投手成績

BsP1


チーム全体で被安打がやけに多かったのを先ほど見たが、
個別に見ても
FIPより防御率の悪い投手が多かった。
かなり不安定な印象なのに
ここにあげられている数字が良く見えるのは
そのためだろう。
若手の起用はそこそこ多い。

BsP2


二軍の若手・中堅も
一軍での抜擢と二軍成績とがリンクしている印象だが、
中には才木のように
二軍をはるかに超える成績を一軍で残す選手もいる。
野手同様注目度の非常に高い20歳前後の投手は
東松が良い結果を残したものの
齋藤が今年急降下したのを見ると
うかつな高評価と抜擢は禁物である。

 

補強ポイント

過去のドラフト傾向

Bs15年1位指名


1位入札は大学生主体。
社会人も山岡と田嶋は高卒3年目なので
大学生よりむしろ若い指名になっている。
野手の入札回数7回は1位タイ。
2018年から指名が大きく変わったと
しばしば絶賛されているが、
1位指名に関して言えば
高橋、吉田など
もともと高校生野手やスラッガーの入札は少なくない。
山田哲人や高橋のように抽選を外し続けたのと
2021年からの三連覇に時期が近かったため
そう思わせているだけである。
契約できなかった1998年から
19年ぶりに田嶋を引き当てた後再び5連敗している
くじ運の悪さはどうしようもなく、
単独指名が多くなるのも致し方ないところだ。

Bs15年上位指名


近年のバファローズ
高校生の上位指名が絶賛される主な要因になっているが、
今ほどではないにして
高校生の上位指名はもともと少なくない。

Bs15年指名数


以前は
「社会人ばかりで高校生を指名しない」と批判され
今は高校生指名で絶賛されているバファローズ
上位指名が確かに増えてはいるが、
もともと高校生の指名は
巷で言われるよりもはるかに多いうえに
社会人野手を獲らなくなって
支配下の指名数そのものが減っている。
支配下の下位で獲得していた社会人野手枠が
大学生と独立リーグの育成指名にシフトした形だ。

 

2025年のドラフト補強ポイント

一、二軍を通して人材不足なのはサード。
二軍では
ショートの横山や野口も起用される場に
なっている点を考慮しても
今年は大学生か社会人を獲りに行きたいところ。
今年一番人気になるであろう立石正広(創価大)は
サード目的ならオリックスも需要がある。
他には二軍で使えるキャッチャーも少なく、
ここも大学生か社会人が欲しい。
最終盤のお試し起用で期待が高まっているらしい堀が
将来正捕手に定着したとしても
近い年代で併用できるキャッチャーは
決して無駄にならないはずだ。
投手のほうは
何やかんや言っても
2位以下で指名された高卒で
一軍の戦力になっている選手が少ない点を踏まえ、
今までと同様に
高校生を1人獲ったとしても
大学生と社会人の逸材は逃さない指名を心掛けたい。