スポーツのあなぐら

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中日ドラゴンズ2025年ドラフト補強ポイント

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今年は簡易版です

 

2025年の戦力分析

2025年のチーム成績

D順位

 

D時期別順位

 

今年も打線の状態がかなり悪く、
投手陣も調子はあまり上向かなかった。
ただ今年のセリーグ
時期によってどちらもどん底に落ち込むチームが
代わる代わる出現し、
ドラゴンズのマイナスは
相対的にに最小限で済んだ節がある。
それもあってか
4年ぶりに最下位は免れた。

D打撃成績

 

D投手成績


得点力が低いドラゴンズだが
昨年に引き続きHR数リーグワーストは回避、
2年連続で被HR数を上回った。
ただし二塁打はリーグ最少。
与四球が多い代わりに
打者の四球が少ないのも相変わらずで、
どちらもリーグ5位だった。
奪三振は一軍が6位で二軍は5位。

 

2025年の打撃成績

DF1


この表では
一軍で打席、出場機会の多かった選手のみ掲載している。
外野の主力3人とボスラーが好成績、
他の内野、キャッチャーのほとんどは
リーグ平均を大きく下回り
差がはっきりと出ていた。
ただし細川は6月まで不調と怪我で苦しみ、
ボスラーも成績が上向いたのは7月以降だった。

DF2


二軍の若手・中堅打者は好調だったが、
中でもよく打っていた選手のほとんどは
一軍でいまいち結果を出せていなかった。
逆に言えば
二軍で結果を出せる力を持つ選手から
順当に使われていたわけである。
HR数がやけに少なく見えるが、
これでもウエスタンリーグでは
全チームトップの数字(120試合56本)だった。

 

2025年の投手成績

DP1


一軍の日本人の先発は
20代前半の高橋宏、金丸以外はほぼ30代、
それも35歳以上に集中している。
防御率
先発、リリーフともに
そこそこ安定しているものの、
バンテリンドームに
ホームランウィングが導入される来年から
どうなるか。

DP2


二軍のほうは
突出しているのが金丸1人。
平均を上回った若手・中堅が少なく、
その数少ない選手たちも
奪三振率や与四球などの数字は良くない。
昨年金丸の抽選を当てていなかったらと思うと
ぞっとする状況である。

 

補強ポイント

過去のドラフト傾向

D15年1位指名


基本的には特攻型。
東海地区出身者と高校生へのこだわりがかなり強く、
東海地区出身なら
地元の学校や社会人にいなくても指名することも多い。
抽選は
高校生野手が非常に強いが高卒投手だとかなり弱く
1986年の近藤真一から小笠原の間連敗していたが、
それ以降はまだ抽選になっていない。

D15年上位指名


2位指名は
2008年から5年連続で高校生だったが
13年以降はほとんどが大学生。
津田と吉田も22歳以下での指名だ。
逆に3位は
2008~15年までが全て大卒・社会人、
16年以降は高校生が多くなった。

D15年指名数


立浪前監督の退任が発表された際、
中日ファンやドラフト有識者らからは
「『普通のドラフト』へ戻る」期待の声が数多く見られた。
この「普通のドラフト」と思われる
明らかにスカウト、フロント主導だった時期を見ると、
支配下での高校生指名が
2017~20年は62.5%、
2011、12年を加えても59.5%とかなり高く、
昨年も上位2人が大学生と社会人ながら
支配下の半数が高校生で育成も高校生2人。
そんな時期のドラゴンズのドラフトが
普通と言われているということは、
逆に高校生率が半数を超えない大半の球団のほうが
異常なドラフトと思われているのかもしれない。
また石川翔、梅津や石橋、郡司裕也などのように
巷でより上位の評価をされている選手が残っていると
そちらを獲りに行くことが多いのも
スカウト主導のドラフトが好かれる要因か。
最近は
各球団の元スカウト部長らによる
回想本や連載記事などが多かったが、
元ドラゴンズの各氏のものが真っ先に出てくる
理由の一つでもあるのだろう。

 

2025年のドラフト補強ポイント

今年のドラフト記事では
立石正広(創価大)に入札すべきか否かが
最重要ポイントにあげられるが、
ドラゴンズの場合は主に
スラッガーに行くべき」か
「野手よりも投手がかなりまずい」かで評価が二分、
というよりほとんどは前者で
たまに後者がいるという状況だ。

立石を獲る根拠としては
スラッガーはいかなる理由があろうと獲るべきだ、
ホームランウィング増設でスラッガーが活躍しやすくなる、
などの主張が多い。
あまり見ないが
今年一軍のサードが不在で森はまだ時間をかけたいのも
理由の一つになる。
その反面、
ホームランウィングによってスラッガーが躍動するのなら
石川昂弥の開花も充分期待できることになるし、
既に二軍で結果を残している辻本、村松、土田に田中で
二遊間の打撃も改善される可能性が出てくるわけだ。
ポジションがすべて埋まっている鵜飼だけは
再来年のDH制導入まで待つ必要がありそうだが。
一方で
三振が一、二軍ともに12球団で最も少ない投手陣は
これまで少なかった被HRがウィング増設で激増し、
長打を警戒して与四球がさらに激増する危険性も高い。
しかも現在バンテリンドームですら
30代後半のベテラン先発陣に代われそうな
若手の先発が非常に少ない。
「立石を狙う必要はない」主張は
現有の若手野手陣と投手陣の状況を
天秤にかけた結果であって、
こちらも何一つ間違ったことは言っていない。

投手の現状はこれで説明できるとして、
他の野手の補強ポイントは
10代から20代前半が空いてきた外野手。
5~7年先の
上林、細川、ブライト、鵜飼らの次を想定すると
大学生と高校生を1人ずつ、
最低でもどちらかはセンターが守れる存在が欲しい。
それこそ2巡か3巡で
高校生外野手のスラッガー候補を獲るチャンスではある。
また石橋の守備評価次第では
大学生か高校生の捕手を獲得するのも手だ。
プロは全体的に
打撃成績を残している大学生捕手の指名が
巷の評価よりもかなり遅くなりやすいので、
当日は小島大河(明治大)も狙い目になるかもしれない。