スポーツのあなぐら

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広島東洋カープ2025年ドラフト補強ポイント

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今年は簡易版です

 

2025年の戦力分析

2025年のチーム成績

C順位

 

C時期別順位

 

2016~18年のリーグ三連覇は基本的に
強力打線でそこそこの投手陣をカバーする陣容だったが、
19年以降は
打線が上向かないうえに
投手陣も昨年のように1年を通しての向上にはいたらず
ただただ勝利が遠のく状態に陥った。
それでも今年の序盤は得点力がまずまずで
交流戦までは何とか5割を維持していたが
昨年は9月に起こった大失速が6、7月からスタート。
9月も同様に投打がどん底へ落ち込み
最下位と1ゲーム差まで迫った。

C打撃成績

 

C投手成績


投手の被HRはリーグ3位だが
打者のHRは11本少ないリーグワースト、
与四球はリーグ2位だが
打者の四球は25少なくやはりリーグワースト。
打率はそこそこ高かったものの
安打数+8でカバーするのは到底無理だった。

 

2025年の打撃成績

CF1


この表では
一軍で打席、出場機会の多かった選手のみ掲載している。
小園の首位打者獲得、中村奨の覚醒、
ファビアン、モンテロの加入など
明るい材料もあったものの
守備力の高い矢野や坂倉、末包などがいまいちで
打線全体の力は乏しかった。
小園がショートに復帰する試合がしばしば見られ、
今まで二軍であまりセンターを守っていなかった中村奨が
センタースタメンに定着したのも
むしろチームの苦しさの表われと言えるかもしれない。

CF2


今年は二軍で結果を出した若手が今まで以上に少なく、
佐藤啓や田村など
昨年好調だった選手も伸び悩んだ。
林や中村貴はまだ帯に短くたすきに長い状態。
現在チームは
坂倉のサード、外野オプションや
二俣のキャッチャー再挑戦を表明しているが、
過去の會澤翼や坂倉の起用を考えると
カープはキャッチャーがかなりの負担を背負うため
坂倉の負担を少しでも削るのが狙いなのだろう。

 

2025年の投手成績

CP1


リリーフ陣はそこそこだったが
30代中盤の大瀬良に加えて
30代に入った床田も今年はやや不安定で、
森や高、佐藤柳、常廣らも
まだそこまでの力は出せていなかった。
玉村がさらにもう一段ステップアップできるか。

CP2


若手先発陣は
玉村以外の一軍勢がまだ二軍でも不安定、
その他の若手はもっと不安定。
一軍の不安定さは
二軍での段階を1、2段前倒しして
若手を抜擢した結果でもあった。

 

補強ポイント

過去のドラフト傾向

C15年1位指名


高校生を狙うことが多かった
逆指名時代とは打って変わって
大学生の1位入札が圧倒的に増えた。
しかしもっと前は
大学生や社会人をよく1位指名していたチームなので
逆指名前の姿に戻ったというほうが正解に近い。

C15年上位指名


2位と3位も高校生はさほど多くない。
1巡が高校生だった年は
2・3巡のどちらかも高校生に、
2・3巡ともに大学生か社会人だった年は
1~3巡を全て大学生と社会人で固めている。
「もっと1位で野手を」と思う人が多いようだが、
カープの場合は
1位指名の野手があまり育たないか時間がかかる代わりに
2位以下で獲得した野手のほうが早くに主力に育っている。

C15年指名数


ここ最近の野手指名は
外野手が大卒、社会人中心に、
内野と捕手が高卒中心になっていた。
上位での高校生は減ったが
下位指名では相変わらず高校生が多く
特に三連覇当時は
野手が高校生偏重、投手も半数以上が高校生。
ドラフト評論で「王道」とされる
「強い時ほど次世代を見据えて高校生を獲る」を
実践していた。
しかし三連覇からの野手の衰えと流出が早く、
高卒勢を時間をかけて育てるために
内野とキャッチャーの即戦力候補は獲りづらくなり、
大学生と社会人主体で急激な世代交代を狙った
外野指名も上手くいかない
悪循環が重なった結果が今の野手陣である。

 

2025年のドラフト補強ポイント

カープは既に
立石正広(創価大)の1位入札を公言している。
カープのセカンドとサードは
一、二軍ともに若手が多すぎる状況なのだが、
強いて言えば
佐藤啓の守備がやや不安なセカンドでの育成になるか。
サードとファーストは
近年のドラフトであまりにも獲りすぎていて、
あたかもDH制の準備を整えてから
DH制導入賛成に回ったかのようだ。
外野は人材が20代中盤から後半に偏っているので、
内野の若手を外野に回さないのであれば
獲りに行きたい。
年齢的には大学生の上位指名も狙いたいところだが
今までもここが全くうまくいってないので
二の足を踏んでしまいそうでもある。
だが高校生ではさすがに手遅れになるだけだから、
勇気をもって獲得する必要も出てくるだろう。
あとは年齢が被ってしまうが
キャッチャーとショートも大学生が欲しい。
チームは立石入札を表明している時点で
まだ育成中だが伸び悩んでいる若手を切る覚悟を
持っている可能性があるため
このようなポイントを提示してみた。
投手は
最近の大学生・社会人指名がうまくいってないが
高校生はもっとうまくいってないので、
即戦力ではなく
3年先、5年先の台頭を目論んでの
社会人、大学生の獲得を基本としたい。
高校生なら7年先、10年先だが
一軍で使える人材がさらに減って
二軍の育成にも甚大な悪影響を及ぼしかねないため
大量指名は全くお薦めできない。