スポーツのあなぐら

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2022年埼玉西武ライオンズ ドラフト補強ポイント

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①主力のFA移籍に備えた即戦力候補
②人がいないようで人数が多すぎる外野の若手
③即戦力投手

 

 

戦力・ドラフト傾向分析

過去10年の成績

L10年成績

2014~16年には3年連続Bクラス、
その後に2年連続リーグ優勝も達成した。
ここ2年は
主力の流出、故障などが相次ぎ
投手陣のマイナスを打線で支えきれなくなっている。
勝ち運に恵まれる年と恵まれない年とが
両極端に分かれる傾向がある。

 

2022年の成績

L順位2022.07.24

そんな失点の多さに苦しんできたライオンズが
今年は失点をかなり抑えられている。
得点力は高くないものの
この投手と守備の踏ん張りがきいて
首位に肉薄してきた。

 

過去10年のドラフト傾向

L1巡

2013~16年には
1位が4年連続単独指名。
基本的にくじ運は良く
外れ1位指名も外したのは
2007年大社ドラフトまでさかのぼる。
単独指名か競合で獲得した1位指名選手
今のところ全員戦力になっている。

L2・3巡

2位では投手の指名が多いが
3位は野手の比率が高くなる。

L指名人数

L主な戦力

2017 全体的にも投手指名が多い一方で、
ここ10年の野手指名は高校生にやや偏っていた。
ところが
戦力になった選手を見ると
投手は高校生・大学生等関係なく
1位指名選手が大半で、
野手のほうは大卒・社会人出身が大半である。
野手の高卒勢は
2015~17年指名の外野手に逸材が多いものの
戦力の輩出速度が主力の流出・衰えには追い付かなかった。

 

野手補強ポイント

野手についての基本的な考え方

基本的な前提条件はこうだ。

  • 若手は全盛期(年代表オレンジ)に向かって少しずつ成長する
  • 全盛期の選手は同じぐらいの成績で推移するかゆるやかに衰える
  • 全盛期を過ぎた選手は特に守備がいつ大幅に下降してもおかしくない

この前提条件を踏まえつつ
若手・中堅の具体的な成長速度やポジション適性、
ベテランの衰えかたなども含めて
補強ポイントを見定めることになる。
また
今年のドラフト候補で
ポイントに該当し
なおかつプロを志望する選手が少ない、
他のチームとの兼ね合いで
欲しい選手を予定している順位では獲れそうにない、
などといった場合には
補強ポイントを翌年以降に持ち越すこともよくある。
一回のドラフトで
補強ポイントを全て埋めきる、
投手・捕手・内野・外野のポジションを均等に獲得する、
といったことにこだわる必要はない
のだ。

 

2022年野手陣の状況

L打撃成績2022.07.24

HRが多い以外は
他の長打や四球が多いというわけでもなく
盗塁を多用するでもなく
打撃成績にはこれといった特徴がない。
しかし
取るべき得点はしっかり取れている。

LF年代表1

LF年代表2

山川1人が突出している今シーズン。
他の選手があまりにも悲惨に見えるかもしれないが、
ライオンズが連覇した3、4年前と比べて
今年のリーグ平均出塁率は.020、
長打率は.040も下がっているので、
リーグ平均程度かそれ以上の成績を残している選手は
意外と多い。
源田はこのままいくと
打撃では初めてのリーグ平均超えになる。
ただその大半は
ベテランにさしかかった選手で、
若手・中堅に該当する選手が少ないのが
まだまだ厳しいところか。

L若手C,OF

一軍で使われている愛斗や鈴木は
二軍だとあまりやることが残っておらず、
二軍での成績が上がってきた高木と西川に長谷川、
怪我から復帰した若林も
一軍である程度出ているが
今年は上の2人より結果を出せていない。
ライオンズは高卒勢だと
中島裕之、中村、栗山、浅村栄斗、森と
一時期断続的に成長の早い選手が出てきたので
現在の高卒勢があまりにも物足りなく感じられるだろうが、
秋山翔吾、山川、外崎の大卒勢は
本格的な開花が24~27歳。
少なくともこの年齢あたりまでは余裕をもって
見ていくべきだろう。
キャッチャーも
ルーキーの古賀が好調で
今シーズンほぼ一軍の柘植、牧野との
競争が激しくなっている。

L若手IF

外野とは逆に
内野の若手は調子が良くない。
サードは
ブランドンが離脱し渡部は絶不調。
不調だとしても
一軍では中村とジャンセンを使い続けざるを得ない状況である。
滝澤は
二軍だと長打が1本もない一方で
高卒ルーキーにしては三振率がかなり低いほうだ。

 

補強ポイント

ライオンズ野手陣の喫緊の課題は
年代表だけだとわかりづらい。
これまでの主力のうち
森、外崎、源田、山川の国内FA権取得が
今年から来年にかけてと
目前に迫っているのである。
全員がチームを離れるとは限らないし、
チームも
若いキャッチャー、ショートを何人か獲得し
かなり準備はしてきた。
一軍を経験している若手・中堅も少なくないが、
まだ誰が本格的に開花するかもわからない状態なので
備えはより万全にしておきたい。
ここから考えた場合、
外国人選手でも代役が不可能ではないファーストをあえて除くと
残る補強ポイントは
キャッチャー、セカンド、ショート。
人材が特に不足している二遊間が第一候補か。
外崎、源田のように
即戦力級の大学生・社会人の二遊間を
3位ぐらいで獲得できればいいのだが、
今年は大学生二遊間候補の評価が
少なくとも巷では相対的に上がっているので、
状況の見極めが少し難しいことになっている。
一軍の弱点になっている外野は
近い年代の有力株がそろいすぎていて
ドラフトでの即戦力候補は獲りづらい。
上位で獲りに行くのなら
その候補の打撃・守備の評価がよほど高いのだろう。
あとは次世代よりも
次々世代に焦点を合わせた
高校生のサードやセンターを獲るのも悪くない。

 

投手補強ポイント

投手についての基本的な考え方

野手と比べて
投手は年齢による成長・衰えのばらつきが激しく、
故障や不調などからくる戦力外も早い。
また近年は
個々のイニング、登板数を抑える代わりに
投手の調子を見極めた一・二軍の入れ替えが激しく、
一軍である程度使われる主力の数そのものは激増している。
そのため
一部のドラフト評論などでも主張される

  • 二軍以下で将来を見越して何年間も育成し続ける
  • より力のある選手を差し置いてでも、若い投手をただ一軍で使い続ける

このような手法は
以前にもましてとりづらい。
それよりも

  • 最低限の出場選手登録人数にこだわることなく、一軍で起用可能な投手の絶対数を増やしていく
  • 今年台頭した若手が来年以降も活躍し続けることをあてにして、目の前の年齢(特に18歳)と将来性に特化した指名を繰り返してはいけない

これらがどのチームでも最重要課題になる。

 

2022年投手陣の状況

L投手成績2022.07.24

実のところ
三振率の低さ、四死球の多さなどは
たいして改善されていない。
一方で
被安打がかなり少なく
被HRにいたっては12球団で最少。
これを見ると
今年のライオンズは
もともとの投手陣の傾向に加えて
二遊間や外野の守備力の高さを生かせるようになり、
リーグ全体の投高打低の恩恵を
最大限に享受していると言えそうである。

LSP年代表

LRP年代表

エンス、タカハシ、隅田、佐藤を獲得できた
編成の功績が大きいのは言うまでもない。
後半戦に向けては
今井が戻り赤上も好調な先発に
少しだけ余裕が出てきた反面、
リリーフは余剰戦力がほぼ残っていない。
二軍ではかみ合わなくても
一軍の守備力とならかみ合いそうな選手を
何とか起用できれば
さらなる戦力アップも期待できるだろうか。

 

補強ポイント

長期離脱している選手が多いこともあり、
チームにいる投手の頭数自体は少なくないものの
支配下登録の投手数は全チーム最少。
復帰した選手たちを
支配下に戻すことを考えると
簡単に投手の人数を増やせないのだが、
投手の指名そのものは怠らず
即戦力中心の指名を行いたい。
今年は
他のチームが上位で野手を獲りに行く可能性も高めなので、
2010年代のライオンズが得意としていた
3位ぐらいで獲れそうな大学生野手の見極めさえできれば
間隙を突いた即戦力投手の上位指名が
充分可能な状態でもある。
その一方で
特に不足している左腕に
こだわりすぎた指名をしたときは
実際の結果にも結びついていない。
そこはうまく線引きしておきたいところ。
しばしば獲りに行く
高校生と高卒1、2年目の独立リーグ
周りからは平良の成功が強調されるだろうが、
全体で見ると
長期離脱者と伸び悩みがはるかに多い。
指名自体を見送るか、
指名はしても
4位以下でのかなり厳選した一枠にとどめたい。