今年は簡易版です
2025年の戦力分析
2025年のチーム成績


ジャイアンツは
優勝争いをしての僅差の2位は少なく、
優勝するか
勝率5割前後をうろちょろするか、
おおむねこのどちらかになっている。
優勝した昨年は
中盤から投手陣が大きく向上したが
今年は投手陣の改善もいまひとつ。
それでも5割前後は保ち続け3位に入った。
おかしなことに交流戦以外では
得失点がマイナスだと勝率が上がり、
プラスだと逆に勝率が下がっている。
他のチームよりも細かい継投が目立っていて
そうした継投や小技で拾った試合も
かなりあったのかもしれないが、
それらの戦術も
交流戦後から8月の間に相殺されていたのだとすれば、
今後その成功体験が仇になる危険もはらんでいる。


岡本和真の長期離脱などもあり
得点は3位だったがOPSだとリーグトップ。
盗塁成功率は全チームワーストだ。
被HR数が極端に分かれた今年のセリーグで
ジャイアンツはよく打たれた側。
そのためFIPは良い数字にはなっていない。
2025年の打撃成績

この表では
一軍で打席、出場機会の多かった選手のみ掲載している。
岡本はあまりにも好成績で、
あの大怪我さえなければと悔やまれる。
今年は泉口が台頭し
岸田や中山も好調だったが、
好調者のポジションを当てはめていった結果
キャベッジがセンターに入る試合も多くなった。
獲得に批判が多かった甲斐も
怪我で離脱するまでの成績はまずまず。
阿部監督は決まった捕手を使い続ける起用だったが、
甲斐と岸田を併用して
甲斐がその併用に納得できるのであれば
より完璧だったんじゃなかろうか。

育成選手は
ある程度二軍に出場した選手だけを表に入れている。
二軍では
期待されている浅野が崩れた一方で
三塚が結果を出し支配下登録。
ただ現状はほぼレフト、ファースト限定なので
本格的な一軍は再来年以降か。
それらの枠には
一軍でスタメン固定されたリチャード以外に
荒巻などもおり、
即岡本の後釜とはいかなくとも
有望な若手は揃いつつある。
高卒1年目でのこの数字の石塚もかなり楽しみだ。
打席数は多くないが
育成枠の坂本達も結果を出しており、
山瀬とともに岸田の後継候補に名乗りをあげた。
2025年の投手成績

先発陣は戸郷の不調が目立ち、
山崎とグリフィン以外が不安定な陣容に。
その先発陣から
細かい継投でつなぐ展開が続いた。
マルティネスが加入していなければ
8回も細かくつなぐ必要が出てきたかもしれないが、
逆にマルティネスと大勢で
8回以降が安定したからこそ
早めの交代と細かい継投に走った可能性もある。

先発専任で投げた若手は少なく、
一軍での起用が見込まれる選手ほど
リリーフでの登板も想定した運用になっている。
そう考えると
先発でも起用された若手の好投手は多いが
今一軍で先発として使えそうな若手は
あまりいないともとれる。
補強ポイント
過去のドラフト傾向

過去15年では
2球団競合が現在3連勝中な一方で
3球団以上は16連敗中。
特攻しては外すを延々繰り返しているのが
現在のジャイアンツだ。
単独指名狙いへ特攻されても
返り討ちにできる運が残っているだけまだましだが。

2012年以降の2位は大学生と社会人が多くなり、
3位は高校生主体だったものの
ここ4年間は大学生と社会人。

高校生偏重と大卒・社会人偏重の年、
投手偏重と野手偏重の年が
何度か発生している。
原監督時代は
FA補強を多用する年に高校生偏重指名をする傾向があった。
2021年以外は野手の比率がそこそこ高く
大学生、社会人の野手も増えてきた代わりに
高卒勢の戦力外も早めになっている。
2025年のドラフト補強ポイント
最近支配下で獲得した
大卒・社会人出身選手に加えて
高卒で獲得した育成出身選手からも
将来楽しみな野手が増えているジャイアンツ。
ただ岡本が抜けた来年、再来年に
岡本並の成績を期待するのは
さすがに酷なので層を厚くしたい、
そう考えるなら
立石正広(創価大)入札はありうる。
なら来年23歳の立石が
主砲として確実に即戦力になる前提なのもおかしいだろと
いう気はするのだが。
長い目で見た場合は
30代に入った吉川の後継候補として立石を育成するのも
間違いではなく、
支配下での補強ポイントもこのセカンドになる。
あとは外野のスラッガー候補、
せめてライトが守れそうな候補が欲しいところで、
大学生・社会人と高校生を合計2人獲得してもいい。
投手が必要なのは言わずもがな、
早くに一軍で先発ができそうな人材も
リリーフで使えそうな人材も
多すぎるということはない。