今年は簡易版です
2025年の戦力分析
2025年のチーム成績


昨年日本一からのリーグ優勝を狙った今年は
交流戦から投打が全くかみ合わず
勝率.500を割り込む状態。
しかし9月は再び投打ともに絶好調となり、
既に優勝を決められたとはいえ
タイガースを大きく上回る勢いを見せて
2位に入った。


HRと二塁打がリーグトップ。
この長打力を背景にした
リーグトップの得点力と
三振率トップの投手陣。
シーズンを通して見れば
両方を有してゆうゆう上位に入ったことになるが、
先ほど見たように
その浮き沈みは極端だった。
2025年の打撃成績

この表では
一軍で打席、出場機会の多かった選手のみ掲載している。
シーズンを通してだと
全てのポジションにリーグ平均を超えた打者がおり
切れ目のない強力打線を形成していたのだが、
打席数を見てもわかるように故障者が続出し
これらがいまいちかみ合っていなかった。

二軍は20代中盤に
リーグ平均を超える選手が増え、
調子の良い時にうまく使えれば
一軍で最低限の働きができそうな選手がそろい始めている。
言い換えると
世代交代を考えるうえでは
現状突出した若手・中堅が少ないのがネック。
2025年の投手成績

再度加入したバウアーは
良いところを出せないまま終わったものの
それ以外の先発陣は実力通りといった印象。
バウアーが最初に加入した一昨年は
東も中5日を増やすローテーションだったが、
今年はバウアーだけを
中4日、中5日で回すローテーションで、
二軍調整に入った後は
全員中6日以上のローテに戻った。
リリーフ陣は
クローザー候補の好不調が時期によって分かれ、
試合の最後で勝ちきれない展開にもつながったか。

序盤かなり苦戦していたドラフト1位の竹田は
中盤以降調子が元に戻って一軍ローテ入り。
篠木も序盤の惨状からはだいぶ良くなった。
一方、防御率が優秀な小園は内容がいまいち。
とはいえ他球団の同期ドラ1の退団が続く中では
成長を見せているほうである。
二刀流だった武田は9月から投手専任。
補強ポイント
過去のドラフト傾向

2014年までは大競合への特攻主体だったが、
15年以降は
何としても獲りたい選手、ポジションか
一度抽選を外しても次で何とかなる場合じゃなければ
大規模の競合を避けるケースが増えてきた。
15~17年が大学生投手、
18~22年が高校生主体の入札になったのは
その結果とも言える。
1位3球団以上の競合は
ホエールズ時代から数えて
度会が通算3勝目、柿田が2勝目だ。

DeNAになってからのベイスターズは
2位が全て大学生か社会人。
ただし注目度の高い選手だけではなく
素材重視の指名も見られる。
3位は投手とショートが目立ち、
最近は大学生か高校生の指名が多い。
加藤は年齢が大学4年での入団。

2014年以降は
基本的に大学生と社会人を中心にしつつ
高校生も毎年2人以上獲得するのが基本線。
2019年から高校生の比率が増えたが、
高卒が増えたというより
支配下での指名数のほうを少し減らした印象だ。
ここ2、3年はその高校生枠を育成指名に回し、
発掘ポイントを独立リーグにも広げている。
2025年のドラフト補強ポイント
一軍から見てもすぐわかる補強ポイントは
宮崎の代役に筒香が入っていたサード。
二軍は井上以外だと
加藤、田内、知野が多かった枠で、
井上の状態が上がり
一軍でもサードで使える確約がないとつらい状況。
ドラフトの目玉候補である
立石正広(創価大)に入札してもいいし、
社会人を獲得し2、3年かけて育成してもいい。
宮崎のように他の内野のスラッガー候補もあり。
ここは何年も同じことを書いているのだが、
それだけ宮崎が優秀で
衰えを見せない打者でもあるということか。
主力に30代が増えてきた外野は
20代中盤から後半の後継候補が台頭したため
さらにこの次の候補を育成していく段階。
井上を外野に回す選択もあるが
それを含めても今年は
センターかライトの有力な外野手を獲りに行きたい。
蛯名、梶原のような大学生でもいいし高校生でもいい。
投手は
批判にさらされているバウアーや藤浪獲得が
ある程度必要なぐらいには一軍先発候補が足りず
高齢化の波も徐々に見えているところ。
2位の後半だと
大学生や社会人でも素材型が多くなり
ベイスターズが育てられそうな有力先発候補が
あまり残っていないし、
高校生も現状では先発をほとんど育てられていない。
将来の先発候補を確実に獲るなら1位で狙い、
それ以外なら石田裕に似たタイプを
下位で獲得するほうがいいのではないか。