スポーツのあなぐら

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千葉ロッテマリーンズ2025年ドラフト補強ポイント

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今年は簡易版です。

 

2025年の戦力分析

2025年のチーム成績

M順位

 

M時期別順位

 

ここ4年ほどは
投手と守備力のマイナスを打線が補い
上位に入る年が多かったマリーンズだが
今年は投打ともに序盤から崩壊。
若手の台頭や
成績を度外視した若手の起用も行われたものの
今年中のチームの底上げにはつながらず
8年ぶりの最下位に終わった。

M打撃成績

 

M投手成績


安打と被安打は30程度のマイナスだったが
HRは1.5倍以上の-43、
四球はちょうど100のマイナスを叩き出していた。
投手コーチとしての誉れ高い吉井監督が
投手の疲労を最小限に食い止める起用をしても
投手陣の崩壊は止められなかったようだ。

 

2025年の打撃成績

MF1

この表では
一軍で打席、出場機会の多かった選手のみ掲載している。
主砲のソト、ポランコの成績が落ち込み、
一度二軍で調整してから本格化した西川や
高卒2年目の寺地などの台頭はあったものの
リーグ平均を超える選手すら
わずかという状況ではどうしようもなかった。
中盤から固定され二桁HRを打った山本も
成績はこの程度にとどまっている。

MF2

とはいえ打順はともかく
山本を一軍スタメン固定したくなるのは
この二軍成績を見るとよくわかる。
他の若手・中堅勢も
二軍で結果を出していた選手が一軍で起用された。
20歳の寺地は二軍で1試合のみ。

 

2025年の投手成績

MP1

先発では種市、田中晴が結果を出したが
全体で見るとイニングは稼げるものの
成績がかなり落ち込む選手が多かった。
リリーフの1人あたりの登板数が少ないのは、
運用を工夫していたのはたしかだが
単純に試合が後手に回って
良いリリーフを次々つぎ込む展開に
なかなかならなかったのも大きいのではないか。

MP2

一軍で好成績を残した若手・中堅は
二軍でもかなり素晴らしい結果になっているが、
他の選手は三振率が低かったり
四球率がやけに高かったりで
急激に成長している選手と
それ以外とがかなりはっきりと分かれている。
ところで田中晴と木村は
二軍でほとんど投げていないが、
彼らが登板間隔を空けて一軍で投げている間の
二軍ローテ、リリーフの運用はどうなっていたのだろう。
二軍にとどまっている若手に
一軍を大事にするしわ寄せが行っていなければいいのだが。

 

補強ポイント

過去のドラフト傾向

M15年1位指名

15年で11勝と抽選運が非常に強く、
単独入札、外れ以降での単独指名がほとんどない。
2015~19年にかけて
大物高校生への入札と獲得が続いたため
この時期の1位指名は絶賛されていたが、
全体で見ると大学生の入札が多い。

M15年上位指名

2位と3位では
大学生と社会人の指名が多く、
3位までで
高校生と大社を1:2、
野手と投手も1:2という年が多いが、
その野手枠を3位ではなく
1位か2位で使う傾向が強い。
当然1位で使う場合は
大物の抽選を引き当てていることになる。
それでも今年のように
野手が崩壊するときは崩壊するのだが。

M15年指名数

支配下の指名数は
育成選手を大量指名するホークスに次いで少ない。
2016年ごろまでは
尖った指名もしばしば見せていたが、
ここ最近は
4巡と5巡でもかなり「バランスを重視した指名」を
心がけているようだ。

 

2025年のドラフト補強ポイント

マリーンズの補強ポイントは
ずばりセンターライン。
二軍の年代表を見て気づいたかもしれないが、
社会人でセカンドだった宮崎がショートに入ったり
同じくファーストだった立松が
キャッチャーに戻っていたりと、
ユーティリティ性を求めて育成しているのか
二軍運用のために入らざるを得なかったのか
これだけだとよくわからない起用がなされていた。
松川や松石はバッティングの育成に
まだかなり時間がかかりそうなので
この2ヶ所の獲得が求められる。
キャッチャーは
寺地と佐藤の負担を軽減するためにも大学生か社会人、
ショートは大学生の獲得が望ましい。
西川が一軍要員になり
二軍が足りないセンターも欲しいが
ここは高校生で構わない。

投手もかなり切迫しているが、
マリーンズはよく見ると
上位指名も大学生・社会人も
小島以外のほとんどがリリーフになっていて、
大学生と社会人の上位候補の見極めと育成を
かなり苦手としていることがわかる。
それでも獲らないと
一軍も二軍も回らなくなるので
どういう選手を獲っていくかが大きな課題になる。
高校生も得意とは言い難いが
将来の先発候補を1人獲りに行くのはありだろう。
このようにセンターラインが必須な一方で
セカンドとサードは飽和状態。
1位は今年の目玉である立石正広に入札するかもしれないが
チームの現状に合った指名とは言えない。