スポーツのあなぐら

主に野球のデータ、ドラフトについて書いていくブログ。更新頻度は気まぐれ

2021年福岡ソフトバンクホークス ドラフト補強ポイント

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即戦力ショート
②松田にはもう少し頑張ってもらうしかない
③即戦力の先発投手

 

 

戦力分析

46-47-17 .495④ 444②-382① .575①
(9月13日時点)

後半戦1ヶ月でも勝率が良くなっていなかったが
ピタゴラス勝率は相変わらずリーグ1位。
2013年*1の状況によく似ている。
2013年オフは
MLBからの出戻り1人に
他球団からのいわゆる「強奪」6人*2
大補強を敢行したが
今年はどういう戦略をとるか。

 

野手

平均得点4.00② RC450③ SLG.382③ OBP.316④ OPS.698④ SB65③

HF年代表1

HF年代表2

ベテランの衰えや故障者が目立つうえに
20代後半の調子も良くない。
二軍で少し好調な若手・中堅も
一軍だと結果を残せず
主力に定着できない状況が続いている。
ちなみに
今何かと批判の多い主力は
甲斐が一軍定着の前年に.906、
松田が2年目に1.010、
中村晃は一軍定着前の2012年に.817*3
それぞれ二軍で記録した。
最近主力に成長した栗原も
2019年は.926。
今年の若手との違いが
これで伝わるだろうか。
リチャードは後半戦に入ってからかなり好調、
特に懸案だった三振率が15%弱に激減し
シーズントータルでもちょうど30%を切ったところでの
一軍昇格だった。

投手

ERA3.27① WHIP1.20② FIP3.50④ K/BB:2.51③ K-BB:14.0%①

HSP年代表

HRP年代表

三振率が高く被安打が少ない反面
四球が多く被HRもやや多い構図は変わらない。
また故障者・不調者が続出したため
先発、リリーフともに人員不足。
先日杉山が中3日で先発登板を志願したのも
人手不足ゆえ。
日程と激しい実力差の関係で
三軍主力をなかなか登板させられないのも一因だろうか。

過去のドラフト傾向

H1巡

2008年以降は
しばらく単独指名が多かったが
ここ6年はすべて3球団以上の競合。
工藤監督は最初運が良かったものの
現在は7連敗中だ。
運の良い時期があるだけ
巨人、横浜、オリックスよりはましだが。
今年も高校生投手の抽選を外してからが本番か。

H2・3巡


Hドラフト人数

上位指名、3位以下ともに
高校生の比重が高い。
チームに余裕があると判断したときは
特に高校生一辺倒の指名になり、
やや余裕がなくなると
大学生、社会人の投手が増える。
ただしその場合でも
23歳以上の選手はあまり獲らず素材偏重。
1年目から戦力であり続ける森が
特殊すぎる存在となっている。

 

補強ポイント

チーム事情を分かりづらくする「育成の星」

野手で即戦力が欲しいのは
20代中盤が川瀬と周東しかいないショート。
ただ今年の有力候補も
即戦力と言えるかはかなり微妙なところで、
ホークスが獲りに行くかは怪しい。
逆に上位指名した場合は
相当評価が高いということになるが。
他にはサードの緊急性が高いものの
こちらも即戦力と言えそうな候補がいない。
生え抜きだけで勝負するなら
野村、井上らが成長する数年後までは
松田や栗原などで何とかしのぐしかなさそうだ。
あとは
育成枠の戦力外予定に合わせて
選手の入れ替えを随時行う
いつも通りの流れになると思うが、
支配下にはまだ三軍要員が多い。
今年は
1年目から二軍に出られる力を持った選手に
絞った指名をしたい。

投手は
2年連続で支配下指名が1人だけ。
現在の若手の成長具合からみても
とにかく必要なのは
最低でも二軍以上ですぐ投げられる実力の先発だ。
しかも今までのような
球速はすぐに伸ばせても
制球を徹底的に鍛えないといけない選手の指名や
評論家が「即戦力」と太鼓判を押す素材型の指名は
許されない状況にある。
この表現だとわかりにくいが、
今書いたのはもともと支配下で指名された選手でも
すぐ「育成の星」ともてはやされるタイプなのだ。
しかし「育成の星」のほとんどは
投手、野手ともに
一度世間へ紹介されてから一軍までさらに数年を要している

「一軍が使わないから悪い」のではなく
単に二軍でもなかなか結果を残せないからだ。
投手のほうは
彼らの制球がいまいちで
長いイニングを投げられないのも
一軍・二軍の先発不足とリリーフ陣の登板過多を招き
さらに故障者を誘発する原因の一つになっていると思われる。
なので今年は
大学生、社会人であっても
「育成の星」と呼ばれるような選手を獲っている余裕はない。
またこれまでの育成実績と近年のくじ運を踏まえると
高校生を獲りに行く場合は
故障歴がほとんどない1位競合クラスの単独指名
狙いを絞ったほうがいいのではないか。

*1:最終的には73勝69敗、勝率.514で4位。得点660、失点562でピタゴラス勝率は.580のリーグ1位

*2:うち外国人選手4人、FA2人。ほかに交換トレードも2人

*3:ウェスタン平均が.647の年