西武の炭谷銀仁朗選手が巨人入りを表明した。
巨人の提示は出来高含めて3年6億だとか。
この書き方だと、どのファンも
「出来高含めて」を見なかったことにして
「3年6億」だけで炭谷に難癖をつける未来しか見えないけども、
巨人という周囲のFA選手への目がことさら喧しいチームで
大丈夫なのかな。
それはともかく、今回は炭谷の人的補償について考えてみよう。
と言いたいところなんだが、
西武の補強ポイントは浅村の時と変わるわけもないんだよなあ。
西武の補強ポイント
1.投手
※表の年齢は来年の満年齢
誰を獲るか、と考えるとかなり中途半端な選手が多い。
去年の高木勇人より難しい選択になる。
先発だと確実に外れていそうなのは大竹寛ぐらいか?
今年が5,250だから獲得もありえなくはないといったところ。
リリーフなら田原誠次、戸根千明あたりが外れている可能性あり。
まあ中途半端ということは、
言い換えれば誰をプロテクトするかもかなり難しい選択になっているわけだ。
ドラ1の桜井俊貴や若い大江竜聖、
25歳すぎの宮國椋丞や中川皓太などのプロテクト漏れはありうる。
2.炭谷の代わりになる捕手
そもそも巨人はそんな選手がいないから
小林誠司と役割のかぶりそうな炭谷を獲るんだよなあ…。
ただ、全員をプロテクトすると他の枠がなくなる。
とすると、田中貴也や宇佐見真吾が外れている可能性も否定できない。
宇佐見だとむしろバッティングでの貢献がメインになりそうだが。
3.セカンドの後継候補
巨人は10年以上セカンドの正式な後継者が出なかった。
今年こそ吉川尚輝が定着していたが、
吉川尚が離脱した後はやりくりに苦戦している。
西武が狙いをここに定める場合、
ショートの中で余った選手から選ぶことになるだろうが、
徹底的にプロテクトされている可能性も大。
狙えるとすれば守備要員か。
4.秋山問題
これも巨人からは難しい。
最近も陽岱鋼を獲り今年は丸佳浩を狙っている時点で、
センター候補が長らく巨人に不在なのは明白。
立岡宗一郎はプロテクトから外れている可能性もあるか?
5.金銭選手
炭谷もBランクだから、
金銭を選んだ場合は年俸の20%が追加されることになる。
11,000の20%は2,200。
有力候補には入ってくるが、
これだと3~4,000の使える選手を獲りに行ったほうが
うまみが大きいようにも見える。
結論
巨人としては考えなければいけないのは4だろう。
丸の争奪戦を制するかどうかが鍵で、
丸を獲れないと立岡や松原聖弥、若林晃弘などのプロテクトが必須になる。
このあたりでプロテクト枠が大幅に変化するため、
誰を獲得可能かが全く読めない状況だ。
最有力はやはり投手になるが、
巨人も投手は頭数がかなり払底しているのが実態。
考え方を変えれば、
去年、東京ドームが合わなそうな野上亮磨*1を
獲りに行かないといけないほど投手陣が切迫している
とも言えるのだ。
FAにかまけて一岡竜司や平良拳太郎を出したから、
という次元の問題でもない。
とはいえ西武に必要なのはとにかく頭数なので、
巨人が泣く泣く枠から外した選手の誰かを選ぶことになるだろう。
誰を外してくるかは実際に補償選手の発表があるまでのお楽しみか。